奈良初期の創立、往時は三十八所蔵王大権現とも、境内二社と磐座
曽尾神社 福井県小浜市栗田30-19,20
[住所]福井県小浜市栗田30-19,20
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曽尾神社(そびじんじゃ)は、福井県小浜市栗田にある神社。小浜線の東小浜駅の北、県道220号線の東。西には丹生神社がある。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 遠敷郡「曽尾神社/曾尾神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

第44代元正天皇の御宇、奈良時代初期の養老年間(717年-724年)、若狭国按察使藤原御楯朝臣が吉延の地を采地として居住、粟田保の峯に氏神を祀ったのが起源。

御祭神は素盞嗚尊。平安時代の延喜5年(905年)、八合嶺に遷座した。

室町時代の応永年間 (1394年-1428年)、三十八所の神々を勧請し、曽尾三十八所蔵王大権現と称した。その際、山麓の現在地に遷座したという。

戦国時代の大永7年(1527年)9月、安土桃山時代の慶長2年(1597年)9月27日、それぞれ社殿造営の記録が残る。

明治になり、社号を改称したが、現社名になったのは明治11年(1878年)11月だという。現在の例祭は4月23日。

境内社に、西神大神宮とも西之神とも称され、恵比寿(蛭子)を祀ったともされる蛭子神社(事代主神)と、瘡神社(大己貴命)がある。

ただ、当社御祭神そのものについても、『寺院神社大辞典』では恵美須、羽賀寺に残る古文書では本地は蛭児皇子、恵比須三郎殿、またオキノエビスと号する、とある。

『近江・若狭・越前 寺院神社大事典』によれば、「拝殿の右側に三角形の磐座があり、原始信仰を偲ばせる」と記しているが、現在地への遷座は室町期。

なお、境内には、幕末の弘化2年(1845年)3月に建立された、出雲丹後の狛犬が安置されている。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、商売繁盛、病気平癒
曽尾神社 福井県小浜市栗田
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