若狭国惣社、国宝級宝物伝来の謎の新八幡宮、若狭彦神社境外末社
小浴神社 福井県小浜市金屋
[住所]福井県小浜市金屋
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小浴神社(こあみじんじゃ)は、福井県小浜市金屋にある神社。小浜線の東小浜駅の南、北川の支流が遠敷川と松永川に分かれた、その間。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 遠敷郡「小浴神社」に比定される式内社(小社)。現在は若狭彦神社の境外末社である。

創祀年代は不詳。若狭国分寺の南すぐに、西向きに鎮座する。若狭姫神社に対しているとされる。

当地は古来、「小南」と呼ばれ、現在でも当社殿には「小南神社」と書かれた額が掲げられている。

この小南の地は、現在、金屋と改称されているが、これは近江から鋳物師が移住してきたためだという。

当地は遠敷川の東側、山麓に細長く連なる、その金屋集落の北端にあたる。残存する歴史資料から、若狭国惣社(総社)の可能性も指摘されている。

若狭国総社は一般的には市内府中の総社神社が考えられているが、当社も国分寺に近いという立地。

また、松永荘内にあった、現在は所在不明で、謎とされている新八幡宮が鎮座していたのではないかとする説もある。

現在国宝に指定されている「伴大納言絵詞」をはじめ、「吉備大臣入唐絵巻」「彦火々出見尊絵巻」がこの新八幡宮に伝来したとされる。

そもそもこれらの絵巻は平安時代末期、後白河法皇が都で描かせた多数の絵巻の一部で、なぜ都を離れ、当地の新八幡宮に伝わったのか、不明。

つまり当社にはこれら国宝含む国宝級宝物が伝わった新八幡宮だった可能性がある。当社にはさらに別に、「惣社大明神」掛軸も伝わっている。

当社の御祭神は、若狹彦神(彦火々出見尊)・若狹姫神(豊玉姫尊)。ただし、祭神不詳という説もある。例祭は3月10日、10月10日。

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小浴神社 福井県小浜市金屋NO2
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