持統天皇鳥狩の地、万葉集の「陶の原野」、明治初期に式内の認定
[住所]愛知県豊田市渡刈町北田62-4
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糟目春日神社(かすめかすがじんじゃ)は、愛知県豊田市渡刈町北田にある神社。伊勢湾岸自動車道の豊田東IC近く、国道248号線が交差する北の地。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 三河国 碧海郡「糟目神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。渡刈町には、先土器時代の大明神遺跡、縄文時代の北田遺跡、西糟目遺跡、古墳時代後期の鳥狩塚古墳などがあり、古くから開けていた地。
古くは、塩指大明神とも称したという。昔は、旧社地である末野原一帯まで潮が満ちてきた。また、勝女明神とも呼ぶが、これは「糟目」の社名からの転訛。
式内社研究家志賀剛によれば、糟目の語源は、「河岸間(かしめ)」だという。現在地も矢作川の西岸。
渡刈の地名は、持統上皇が大宝2年(702年)に当地で鷹狩を行ったため、鳥捕・鳥狩と変化したものだという伝承がある。「持統天皇鳥狩記念の塚」がある。
『続日本紀』にも三河国へ行幸したという記述はある。『万葉集』には下記の歌があり、「陶の原野」が、旧社地の末野原だとする説がある。
式内社「糟目神社」の他の論社に、もとは式内社名を称した岡崎市の糟目犬頭神社があり、近世末期には両者間で論争があった。
最終的に、当社が式内認定を受けたが、明治5年(1872年)、糟目の下に春日が加えられ、現社号に改称、郷社に列した。
明治39年(1906年)4月、神饌幣帛料供進社に指定された。大正2年(1913年)、無格社熊野社を合祀した。
それまでにも矢作川の洪水により何度か社地の変遷はあったようだが、大正3年(1914年)、現社地に遷座した。
これ以降、社地の拡大、整備が進み、神殿8棟を新築した。昭和52年(1977年)10月、幣殿・祭祀殿を再建した。
御祭神は天宇受売命。彦火火出見命・素盞男命・天照大神を配祀する。末社に、津島社(素戔嗚命)、秋葉社(迦具土神)、山神社(大山祇神)がある。
例祭は10月第2土曜日で例大祭。7月第2土曜日が津島社祭、8月第4土曜日が秋葉社祭、翌第4日曜日が熊野社祭。12月第1土曜日は新嘗祭で、山の講祭。
境内には一対のヒノキがある。御神木で、「夫婦の樹」。根部が一体となり、神が宿るため、参拝後、願いを込め、両樹の股間をくぐると霊験があるという。
【ご利益】
夫婦和合、縁結び、良縁

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糟目春日神社(かすめかすがじんじゃ)は、愛知県豊田市渡刈町北田にある神社。伊勢湾岸自動車道の豊田東IC近く、国道248号線が交差する北の地。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 三河国 碧海郡「糟目神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。渡刈町には、先土器時代の大明神遺跡、縄文時代の北田遺跡、西糟目遺跡、古墳時代後期の鳥狩塚古墳などがあり、古くから開けていた地。
古くは、塩指大明神とも称したという。昔は、旧社地である末野原一帯まで潮が満ちてきた。また、勝女明神とも呼ぶが、これは「糟目」の社名からの転訛。
式内社研究家志賀剛によれば、糟目の語源は、「河岸間(かしめ)」だという。現在地も矢作川の西岸。
渡刈の地名は、持統上皇が大宝2年(702年)に当地で鷹狩を行ったため、鳥捕・鳥狩と変化したものだという伝承がある。「持統天皇鳥狩記念の塚」がある。
『続日本紀』にも三河国へ行幸したという記述はある。『万葉集』には下記の歌があり、「陶の原野」が、旧社地の末野原だとする説がある。
巻11 2638番式内社「糟目神社」は、『日本文徳天皇実録』仁寿元年(851年)10月7日に従五位下が授けられている。『三河国内神名帳』には「正四位下 糟目明神」とある。
梓弓 末の原野に 鷹狩する 君が弓弦の 絶えむと思へや
式内社「糟目神社」の他の論社に、もとは式内社名を称した岡崎市の糟目犬頭神社があり、近世末期には両者間で論争があった。
最終的に、当社が式内認定を受けたが、明治5年(1872年)、糟目の下に春日が加えられ、現社号に改称、郷社に列した。
明治39年(1906年)4月、神饌幣帛料供進社に指定された。大正2年(1913年)、無格社熊野社を合祀した。
それまでにも矢作川の洪水により何度か社地の変遷はあったようだが、大正3年(1914年)、現社地に遷座した。
これ以降、社地の拡大、整備が進み、神殿8棟を新築した。昭和52年(1977年)10月、幣殿・祭祀殿を再建した。
御祭神は天宇受売命。彦火火出見命・素盞男命・天照大神を配祀する。末社に、津島社(素戔嗚命)、秋葉社(迦具土神)、山神社(大山祇神)がある。
例祭は10月第2土曜日で例大祭。7月第2土曜日が津島社祭、8月第4土曜日が秋葉社祭、翌第4日曜日が熊野社祭。12月第1土曜日は新嘗祭で、山の講祭。
境内には一対のヒノキがある。御神木で、「夫婦の樹」。根部が一体となり、神が宿るため、参拝後、願いを込め、両樹の股間をくぐると霊験があるという。
【ご利益】
夫婦和合、縁結び、良縁

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