矢作川近く、河原に巨石群、往古の要衝越戸港の守護神か
胸形神社 愛知県豊田市平戸橋町波岩1
[住所]愛知県豊田市平戸橋町波岩1
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胸形神社(むなかたじんじゃ)は、愛知県豊田市平戸橋町波岩にある神社。矢作川西岸、平戸橋の南すぐ。国道153号線沿い。御朱印の有無は不明。

平戸橋町胸形神社、平戸橋胸形神社とも。『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 三河国 賀茂郡「灰宝神社/灰寶神社」に比定される式内社(小社)の論社。

近くの河原には表面が滑らかな巨大な岩が沢山ある。夏にはバーベキューする家族連れの姿や、釣り人の姿も。秋には紅葉の名所となる。

この巨石は、波岩(はいわ)と呼ばれ、近くには波岩観音もある。また東の川中には「お亀岩」とい岩があるという。

もともと当地には波岩神社があったという。現在は当地から北に1.1キロほどの所に鎮座する。その後、当社が当地に遷座してきた、とも。

当社の創祀年代や由緒は不詳。御祭神は市杵島姫命。漁業や海運の神で、宗像三女神の中でも抜きんでた美人だったため、弁才天に見立てられたという。

ただ、本殿は三棟ある。境内社には見えないので、三棟の本殿なのだろう。ということは、御祭神は宗像三女神の3柱なのだろうか。

ともかく、往古、水運の要衝として、越戸港が栄え、その守護神だったと考えられている。越戸の地は、その水運の他、東国・信濃につながる陸運でも要衝の地。

近くには遺跡が多く、馬場瀬古墳群もある。なお、式内社「灰宝神社」の論社は他に、越戸町の式内同名神社、馬場瀬の馬場瀬神社がある。

【ご利益】
旅行・交通安全、技芸・スポーツ上達
胸形神社 愛知県豊田市平戸橋町波岩
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