山森社（やまのもりのやしろ）は、京都府京都市北区上賀茂本山、賀茂別雷神社（上賀茂神社）の境内にある神社。山森神社・山守社・山ノ森神とも。御朱印の有無は不明。

『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 愛宕郡「賀茂山口神社」「鴨岡本神社」に比定される式内社（小社）の論社。上賀茂神社の境内末社である。

上賀茂神社の一の鳥居を入った参道の右手（東側）、ナラの小川の東岸に鎮座する。一間社流造、檜皮葺の小祠である。

創祀年代は不詳。古くは現在の北区西賀茂山ノ森町、現在地の西北約1.1キロほどに鎮座し、その地の地主神・産土神として鎮祭された。

もともと上賀茂神社の境外末社だったようだが、その地が上賀茂神社の社領となった後、上賀茂神社の境内に遷座し、境内末社となった。

御祭神は素盞鳴神・奇稲田姫神・田心姫神。農神疫神としての信仰が篤いということから、往時は牛頭天王として崇敬された可能性がある。

例祭は4月21日が春祭で、11月21日が秋祭。なお、式内社「賀茂山口神社」の論社は他に、やはり上賀茂神社境内の摂社である式内同名神社がある。

式内社「鴨岡本神社」の論社は他に、北区上賀茂岡本町の幸神社、左京区静市市原町の厳島神社、大神宮社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け、病魔退散、無病息災

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