高橋神明と呼ばれ式内・高橋神社の可能性、北野天満宮末社
[住所]京都府京都市上京区馬喰町
[電話]075-461-0005 - 北野天満宮
神明社(しんめいしゃ)は、京都府京都市上京区馬喰町、北野天満宮の境内にある神社。北野天満宮の本殿西側に東面して鎮座する。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 愛宕郡「高橋神社」に比定される式内社(小社)、参考社・後継社とも。現在は北野天満宮の境内末社である。
式内社「髙橋神社」の創祀年代は不詳。『日本三代実録』貞観元年(859年)正月27日条に、「髙橋神」とあり、従五位下に進んだ。
式内社「髙橋神社」に関しては、室町時代の公家である甘露寺親長が記した文明11年(1479年)-明応8年(1499年)までの日記『親長卿記』が基準となる。
それによれば、「髙橋明神あり。是は北野の北紙屋川のほとりの小社なり。近き比、北野本社の西の傍に遷せり。されど、此社ともさだめがたし」とある。
つまり、北野天満宮の北約200メートルの紙屋川左岸にある現在の神明町付近にあって、その後に北野天満宮境内に遷座したものが式内社「高橋神社」だという。
神明町の北西100メートルには高橋町があり、東に隣接して柏野町があって、高橋神明とも呼ばれた。現在は北野天満宮の本殿西に鎮座する当社が該当する、という理屈。
ただし、近世以来すべての神社考証の書物でも、当社が式内社「高橋神社」と断定しているものは皆無であり、あくまでも参考社とするのが妥当のようだ。
式内社「高橋神社」は、所在不明というのが正しいか。式内社「高橋神社」の御祭神も、そのために不詳だが、全国にある同名神社同様、高橋氏との関係が想定されている。
『新撰姓氏禄』によれば、高橋氏には下記の三系統がある。
・右京神別(天神) 髙橋連 神饒速日命七世孫大新河命之後也
・山城国神別(天神) 髙橋連 饒速日命十二世孫小前宿禰之後也
・左京皇別 髙橋朝臣 阿部朝臣同祖 大稲輿命之後也
このうち髙橋朝臣は、第12代景行天皇が東国を巡狩した時、大蛤を献上し、天皇はその奇美を喜び、膳臣を賜った。第40代天武天皇12年、膳臣を改め髙橋朝臣を賜った。
大和国添上郡にも同名の式内社があり、現在の奈良市八条に式内同名神社と天理市櫟本町の和爾下神社の境内社である若宮社がある。
現在、当社の御祭神は天照大神と豊受大神。髙橋神社との関連性はない。北野天満宮でも、当社が式内社「高橋神社」とは認識されていない可能性がある。
【ご利益】
家内安全、家業発展
【関連記事】
・京都府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、京都府に鎮座している神社の一覧
[電話]075-461-0005 - 北野天満宮
神明社(しんめいしゃ)は、京都府京都市上京区馬喰町、北野天満宮の境内にある神社。北野天満宮の本殿西側に東面して鎮座する。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 愛宕郡「高橋神社」に比定される式内社(小社)、参考社・後継社とも。現在は北野天満宮の境内末社である。
式内社「髙橋神社」の創祀年代は不詳。『日本三代実録』貞観元年(859年)正月27日条に、「髙橋神」とあり、従五位下に進んだ。
式内社「髙橋神社」に関しては、室町時代の公家である甘露寺親長が記した文明11年(1479年)-明応8年(1499年)までの日記『親長卿記』が基準となる。
それによれば、「髙橋明神あり。是は北野の北紙屋川のほとりの小社なり。近き比、北野本社の西の傍に遷せり。されど、此社ともさだめがたし」とある。
つまり、北野天満宮の北約200メートルの紙屋川左岸にある現在の神明町付近にあって、その後に北野天満宮境内に遷座したものが式内社「高橋神社」だという。
神明町の北西100メートルには高橋町があり、東に隣接して柏野町があって、高橋神明とも呼ばれた。現在は北野天満宮の本殿西に鎮座する当社が該当する、という理屈。
ただし、近世以来すべての神社考証の書物でも、当社が式内社「高橋神社」と断定しているものは皆無であり、あくまでも参考社とするのが妥当のようだ。
式内社「高橋神社」は、所在不明というのが正しいか。式内社「高橋神社」の御祭神も、そのために不詳だが、全国にある同名神社同様、高橋氏との関係が想定されている。
『新撰姓氏禄』によれば、高橋氏には下記の三系統がある。
・右京神別(天神) 髙橋連 神饒速日命七世孫大新河命之後也
・山城国神別(天神) 髙橋連 饒速日命十二世孫小前宿禰之後也
・左京皇別 髙橋朝臣 阿部朝臣同祖 大稲輿命之後也
このうち髙橋朝臣は、第12代景行天皇が東国を巡狩した時、大蛤を献上し、天皇はその奇美を喜び、膳臣を賜った。第40代天武天皇12年、膳臣を改め髙橋朝臣を賜った。
大和国添上郡にも同名の式内社があり、現在の奈良市八条に式内同名神社と天理市櫟本町の和爾下神社の境内社である若宮社がある。
現在、当社の御祭神は天照大神と豊受大神。髙橋神社との関連性はない。北野天満宮でも、当社が式内社「高橋神社」とは認識されていない可能性がある。
【ご利益】
家内安全、家業発展
【関連記事】
・京都府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、京都府に鎮座している神社の一覧
コメント