吉備津彦伝承、伊勢と関わり? 多山明神、明治期算額とだんじり
[住所]岡山県瀬戸内市長船町土師797
[電話]0869-26-2133
片山日子神社(かたやまひこじんじゃ)は、岡山県瀬戸内市長船町土師にある神社。赤穂線の長船駅の東。境内南には県道83号線を挟んですぐ千田川が流れている。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備前国 邑久郡「片山日子神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。『備前国総社神名帳』に「片山日子神社」とある。山本氏本に従二位賀多山明神と記載がある。
御祭神は片山日子神(片山日子命)。伊勢国鈴鹿郡片山神社と同神とされる。論社に、亀山市関町坂下の片山神社と、同市の関神社に合祀されたものがある。
社伝では、「片山日子神とは片山に坐す吉備津日子命の略称である」としている。吉備津彦伝承が残り、古くから備前国一宮の吉備津彦神社と関係が深いとされる。
また、『備前式社考』によれば従三位賀多山大明神・賀多山大神とあり、『神祇志料』では賀茂片山御子神としている。
『備前国志』『神社覈録』では大山咋神、『吉備温故録』では天日方奇日方命としている。
古来、当社の南にある神山の頂上に鎮座していた。神山は甲山とも、国府山とも呼ばれ、標高164メートル。
平安時代中期の天喜3年(1055年)、現在地の麓に遷座したと伝えられている。
明治6年(1873年)、郷社に列し、明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進社に指定された。
明治6年(1873年)10月に邑久郡笠加村箕輪(現 瀬戸内市邑久町箕輪)の入江信順が開いた算学塾「萬春亭」の門下生16名が各1題の幾何の問題を解いた算額が伝わる。
額縁には玉津村尻海(現 瀬戸内市邑久町尻海)の彫刻師である井上幽雪斎・鶴峰父子の手による龍の彫刻が施してある。
縦180センチ、横182センチ、額縁材はケヤキ、板材はスギ。「片山日子神社算額」として、旧長船町、現在は市の指定重要文化財。
明治15年(1882年)5月15日に児島郡北浦村(現 岡山市南区北浦)の大工である片山吉衛忠久が製作した片山日子神社だんじりが残る。
総ケヤキ造、総高3.4メートル、全長3.4メートル、全幅2メートル。旧長船町、現在は市の指定重要文化財。
例祭は10月10日で秋季大祭。その夜に上記のだんじりが境内で巡行されている。また、5月20日が春季大祭。
境内社として、社殿の右に稲荷神社、境内の左手に木野山神社がある。他に境内には、背筋をピンと張った、直立のやや厳つい狛犬一対が安置されている。
【ご利益】
家内安全、地域安全、厄災除け
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片山日子神社(かたやまひこじんじゃ)は、岡山県瀬戸内市長船町土師にある神社。赤穂線の長船駅の東。境内南には県道83号線を挟んですぐ千田川が流れている。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備前国 邑久郡「片山日子神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。『備前国総社神名帳』に「片山日子神社」とある。山本氏本に従二位賀多山明神と記載がある。
御祭神は片山日子神(片山日子命)。伊勢国鈴鹿郡片山神社と同神とされる。論社に、亀山市関町坂下の片山神社と、同市の関神社に合祀されたものがある。
社伝では、「片山日子神とは片山に坐す吉備津日子命の略称である」としている。吉備津彦伝承が残り、古くから備前国一宮の吉備津彦神社と関係が深いとされる。
また、『備前式社考』によれば従三位賀多山大明神・賀多山大神とあり、『神祇志料』では賀茂片山御子神としている。
『備前国志』『神社覈録』では大山咋神、『吉備温故録』では天日方奇日方命としている。
古来、当社の南にある神山の頂上に鎮座していた。神山は甲山とも、国府山とも呼ばれ、標高164メートル。
平安時代中期の天喜3年(1055年)、現在地の麓に遷座したと伝えられている。
明治6年(1873年)、郷社に列し、明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進社に指定された。
明治6年(1873年)10月に邑久郡笠加村箕輪(現 瀬戸内市邑久町箕輪)の入江信順が開いた算学塾「萬春亭」の門下生16名が各1題の幾何の問題を解いた算額が伝わる。
額縁には玉津村尻海(現 瀬戸内市邑久町尻海)の彫刻師である井上幽雪斎・鶴峰父子の手による龍の彫刻が施してある。
縦180センチ、横182センチ、額縁材はケヤキ、板材はスギ。「片山日子神社算額」として、旧長船町、現在は市の指定重要文化財。
明治15年(1882年)5月15日に児島郡北浦村(現 岡山市南区北浦)の大工である片山吉衛忠久が製作した片山日子神社だんじりが残る。
総ケヤキ造、総高3.4メートル、全長3.4メートル、全幅2メートル。旧長船町、現在は市の指定重要文化財。
例祭は10月10日で秋季大祭。その夜に上記のだんじりが境内で巡行されている。また、5月20日が春季大祭。
境内社として、社殿の右に稲荷神社、境内の左手に木野山神社がある。他に境内には、背筋をピンと張った、直立のやや厳つい狛犬一対が安置されている。
【ご利益】
家内安全、地域安全、厄災除け
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