式内・鵜江神社の旧地とも、隕石落下伝承の星王宮、温羅も祀る?
大元鵜江神社 岡山県小田郡矢掛町東川面1806
[住所]岡山県小田郡矢掛町東川面1806
[電話]0866-82-2418

大元鵜江神社(おおもとうごうじんじゃ)は、岡山県小田郡矢掛町東川面にある神社。井原鉄道井原線の矢掛駅の西、県道35号線から路地を西進。星王宮とも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備中国 小田郡「鵜江神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

口碑によれば、吉備津彦命を中山の南峯に斂葬した時、お棺が鳴動して鵜が1羽飛び出し、西方に翔った。その止った地が当地だという。

当地は、「星の峰」と呼ばれている。第40代天武天皇が壬申の乱に戦勝を天に祈った時、星光降ること雨のごとく、その音は雷の如しだったという。

そして、当社の山内に隕石が落ちたため、この名称が定着し、当社も星王宮と呼ばれ、北辰北斗星を祀ったために、大元星王宮に改称した、という。

地元では、当社が式内社である西川面鎮座の鵜江神社の本来の鎮座地だとされている。往古の火災によって、当社は宝物・旧書を失っている。

この大元星王宮が、明治4年(1871年)に村社に列し、現社号に復したという。また、同町小林の鵜江神社、宇内の鵜成神社は当社の分社とされる。

御祭神は吉備津彦命・宇良御玉命(うらのみたまのかみ)。相殿に天之御中主命を祀る。宇良御玉命は不詳だが、吉備津彦命が退治した温羅(うら)のことか。

例祭は、10月第2土・日曜日で秋季大祭。湯立神事、備中神楽奉納、子供相撲がある。境内には土俵もある。

他に、4月第2日曜日が祈年祭、12月第2日曜日が新嘗祭。

社殿の左右に、境内社が一つずつある。左の境内社の鳥居扁額には「三陰宮」とある。右の境内社は不詳だが、『平成祭データ』には荒神社とある。

【ご利益】
家内安全・身体壮健・五穀豊穣
大元鵜江神社 岡山県小田郡矢掛町東川面
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