江戸中期に当地産土・姫太神を相殿として復興した式内論社
菅生神社 岡山県倉敷市祐安1993
[住所]岡山県倉敷市祐安1993
[電話]086-462-1008

菅生神社(すごうじんじゃ)は、岡山県倉敷市祐安1993にある神社。山陽本線の倉敷駅の北。高梁川東岸、北に山陽自動車道が、東に県道469号線が走る。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備中国 窪屋郡「菅生神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は、高皇産霊神。相殿として姫太神(ひめおおかみ)を祀っている。当社そのものも、姫太神(ひめおおかみ)とも呼ばれる。祐安地区が氏子地域。

古代には、備中国窪屋郡美和郷に鎮座し、同郷の総鎮守として崇敬されていたとされる。かつては、現在の総社市内が鎮座地だったとされる。

式内社「菅生神社」は、平安時代前期の元慶2年(878年)2月、従五位下から従五位上に進んだ。

中世、所在が不明になった。江戸時代中期の宝暦4年(1754年)、窪屋郡子位庄村祠官長山丹後によって復興の願いが出された。

その後間もなく、子位庄村の枝村である祐安の産土神・姫大神の相殿に復興された。姫大神は天照大神ともされるが、不詳。

なお、「祐安」は、もとは須計奈須の里といい、当社号の菅(スゲ)生(ナス)が転訛したもの。つまり、当社は旧菅生村、現在の菅生地区の地名の由来である。

境内は、社殿以外の建造物はない。本殿は、向かって左がもとの当社、右が姫太神という二つの本殿が繋がった形式になっている。

両社共用の流れ造り、もとは桧皮葺きだった。昭和52年(1977年)に銅板葺きに改修された。

例祭は10月第3土・日曜日。7月第1日曜日は夏祭で疫病消除の神事が斎行される。境内社に木野山神社(大山祇命)と、他一宇がある。

鳥居前には、江戸時代後期の天保2年(1831年)9月に建立された浪速型の玉乗り狛犬が安置されている。全体のサイズに比して、頭部が大きいのが特徴。

なお、式内社「菅生神社」の論社は他に、西坂の天神社・天神宮・天津神社とも呼ばれる菅生天津神社がある。

【ご利益】
復興、開運招福、家内安全
菅生神社 岡山県倉敷市祐安
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