『日本書紀』などによれば、吉備武彦（きびのたけひこ）がやはりヤマトタケルの東征に従っており、同一人物の可能性がある。

吉備武彦は、吉備武彦命、吉備建彦命とも。また、その子にやはり吉備臣の祖とされる御友別命がいる。『古事記』のキビノオミタケヒコに該当するか。

御友別命の兄弟として他に、苑臣の祖である浦凝別、笠臣の祖である鴨別、第15代応神天皇妃である兄媛がいる。

また、『日本書紀』によれば、吉備武彦の娘に、ヤマトタケルに嫁いだオオキビノタケヒメがいる。

『古事記』には、ヤマトタケルとオオキビノタケヒメの子としてはタケカイコしか記されていないが、『日本書紀』ではもう一人、十城別王が記載されている。

【主な登場場面】
・父に疎まれるヤマトタケルが東国へ　相模で危機一髪　叔母ちゃんに助けられる

【吉備武彦命を祀る神社】
・八幡神社　福井県坂井市春江町境元町
・焼津神社　静岡県焼津市焼津
・久佐奈岐神社　静岡県静岡市清水区山切
・知立神社　愛知県知立市西町神田
・猿投神社　愛知県豊田市猿投町大城
・皷神社　岡山県岡山市北区上高田
・穴門山神社　岡山県高梁市川上町高山市
・古郡神社　岡山県総社市総社
・池田神社　岡山県総社市槙谷市井谷
・御崎神社　岡山県総社市久米
・中山神社　岡山県津山市一宮
・二宮神社　広島県福山市神辺町八尋
・小野神社　広島県府中市元町