春日大明神、「舊號天諸羽神社」本殿なく石を祀る形態
春日神社 長崎県対馬市上県町佐護深山東里
[住所]長崎県対馬市上県町佐護東里
[電話]-

春日神社(かすがじんじゃ)は、長崎県対馬市上県町佐護東里、いわゆる佐護深山にある神社。春日大明神とも。国道382号線すぐ。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 上県郡「天諸羽命神社」に比定される式内社(小社)の論社。

創祀年代は不詳。『對州神社誌』に「春日大明神」とあり、「此所之草木不取」とある。草木の伐採を禁じられた、いわゆる「不入の森」。

しかし、『對州神社誌』では「神体・社・祭礼無之」と小祠と扱っている。一方で、『大小神社帳』には、「舊號天諸羽神社」とある。

しかし現在、天諸羽神社と改称したのは、当社ではなく、近くにある「つのかみ明神」と呼ばれた社。当社は春日明神から現社号に改称された。

長崎県神社庁のリストには記載されていないようだが、地元では、「つのかみ明神」天諸羽神社より、当社の方が有名だという。

なお、式内社「天諸羽命神社」の他の論社に、佐護の北里と、峰町吉田上対馬町一重に天諸羽神社がある。

当社の御祭神は、天児屋根命天太玉命。天太玉命も祀られているところに、純粋な春日社ではなく、「天諸羽神社」だったころの面影を見て取れるか。

拝殿の後方に、小さな祭祀場のような所があり、石が祀られている。上対馬でよく見られる、本殿のない神社の一つ。いわゆる天道信仰か。

【ご利益】
地域安全、家内安全
春日神社 長崎県対馬市上県町佐護深山
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