「かなご」「本山」「那祖師」の三社祭祀、那祖師の御子神
那須加美乃金子神社 長崎県対馬市上対馬町小鹿520
[住所]長崎県対馬市上対馬町小鹿520
[電話]-

那須加美乃金子神社(なすかみのかなこじんじゃ)は、長崎県対馬市上対馬町小鹿にある神社。県道39号線、小鹿の港の近く。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 上県郡「那須加美乃金子神社」に比定される式内社(小社)の論社。

境内入口の鳥居扁額には「那須加美乃金子神社」とあり、鳥居脇には「延喜式内 明神小社 那須加美乃金子神社」と刻まれた社号標が建っている。

創祀年代は不詳。古号は、那祖師といった。小鹿と志多賀の間に、「神山」と呼ばれる不入の霊山があった。

その山中に「かなご(時に金子神社とも)」という磐境として祀られていたものを、麓の那祖師社に合祀したのが当社。

また、神山には「本山大明神」という磐境もあり、山中の「かなご」「本山」、麓の那祖師の三社祭祀形態は、豊の那祖師神社と同じ。

式内社「那須加美乃金子神社」という社名は、そもそもが那祖師の御子神の意とされる。平安時代前期の貞観12年(870年)3月、従五位上に叙された。

他の論社に、志多賀に当社および式内同名神社がある。ただし、志多賀の金子神は小鹿の当社より勧請されていったという説がある。

『神社明細帳』によると、素盞嗚尊五十猛命とともに、この山に八十木種を植え、人が入ることを深く禁じた神霊の地であるという。

『神社大帳』では、「非日本之神、新羅之人呼」とあり、半島系の神を祀ったもののようだ。御祭神は現在、一般的に大屋彦神(五十猛命)・大己貴命とされる。

明治7年(1874年)3月、村社に列した。例祭は6月14日で例大祭。

【ご利益】
リフレッシュ、家内安全、病気平癒
那須加美乃金子神社 長崎県対馬市上対馬町小鹿
【関連記事】
長崎県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、長崎県に鎮座している神社の一覧