古代の海神の神蹟に、祠を建て鎮守の神として奉斎された式内論社
行相神社 長崎県対馬市豊玉町田1058
[住所]長崎県対馬市豊玉町田1058
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行相神社(ゆきあいじんじゃ)は、長崎県対馬市豊玉町田にある神社。上対馬の西側、国道382号線から北西に1キロほどの字船蔵、田ノ浦の海の手前。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 上県郡「行相神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は皇孫命大己貴命。「行相」の社名に関して二説あり、一つは道の行き会う場所に位置すること。

もう一つは勒負(ゆきおい)の意味で、『津島紀事』に「勒負神社」と記されている。武神として知られる。

『神社明細帳』には、「本社の鎮座地は対馬島の中央西海岸の良港にして神代海神の神蹟なり」とある。

その神蹟に祠を建て鎮守の神として祀ったという。また『對州神社誌』には「王子若宮、由緒不知」とある。

式内社「行相神社」は、清和天皇の御代、平安時代前期の貞観12年(870年)3月5日には従五位上に叙せられた。

他の論社に、上県町伊奈の志多留能理刀神社がある。また、地元で「セーンカミ様」と呼ばれる仁田のサエノカミ、『津島紀事』では本居神社が挙げられる場合がある。

当地は鎌倉時代の寛元4年(1246年)以前は、もと上県郡に属していた。神事や社殿の造営は官により行われ、歴代の国司・国主の崇敬が篤く、往時は社領も有したという。

明治7年(1874年)6月、村社に列し、大正4年(1915年)11月12日には神饌幣帛料供進社に指定された。例祭は9月9日。

【ご利益】
平穏安寧、海上安全、病気平癒
行相神社 長崎県対馬市豊玉町田
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