天日神命で天照国照彦火明命の天照神、オヒデリ様・日照権現
阿麻氐留神社 長崎県対馬市美津島町小船越352
[住所]長崎県対馬市美津島町小船越352
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阿麻氐留神社(あまてるじんじゃ)は、長崎県対馬市美津島町小船越にある神社。国道382号線、浅海中学校の対面近く。阿麻て留神社、阿麻留神社などとも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 下県郡「阿麻氐留神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。平安時代前期の貞観12年(870年)3月、正五位下に叙された。

江戸時代前期の貞享3年(1686年)『對州神社誌』には、三所権現とあり、『大小神社帳』には、照日権現とあり、祭神は天津向津姫神(天疎向津媛神)とある。

現地では今でもオヒデリ様、または照日権現と呼ばれ、天照神の社である。『神社大帳』では、祭神は対馬下県主、日神命またの名を天照魂命とある。

つまり、天日神命(あめのひみたまのみこと)のこと。饒速日命に従って天降った三十二人の防衛の一人で、対馬県主(津嶋縣直)等の祖神。

『神社大帳』では高御魂尊の後裔としている。『津島紀事』では、高御魂尊五世孫である建弥己己命が対馬の県直となって、天日神命を与良の地に祀ったとある。

対馬県直の祖神は『古事記』では建比良鳥命だが、『先代旧事本紀』では建弥己己命としている。また、天日神命は「日神」から、天照大御神と同神とされる場合もある。

『特撰神名牒』では、山城の天照御魂神社、丹波の天照玉命神社などと同 じく、当社も天照國照彦火明命(天照国照彦火明命)、と考定している。

つまり、 阿麻氐留というのは天照であり、本来は天照神、となる。そこから照日神が派生し、照日権現となった、ということになる。

明治7年(1874年)5月18日、村社に列した。例祭は2月8・9日で例大祭。

【ご利益】
五穀豊穣、祈雨・天候
阿麻氐留神社 長崎県対馬市美津島町小船越
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