忌部氏ゆかりの地、式内・八十子神社の論社、阿波蜂須賀家の崇敬
[住所]徳島県美馬郡つるぎ町貞光字宮平7
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蜂須神社(はちすじんじゃ)は、徳島県美馬郡つるぎ町貞光にある神社。JR貞光駅から貞光川沿い、国道438号線を南下。御朱印の有無は不明。

木綿麻川とも呼ばれる貞光川に沿って、木綿麻温泉の手前の橋を渡り、トンネルを抜けたところが、「蜂須崖」と呼ばれる名勝地で、その崖の下。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 美馬郡「八十子神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は八千矛神。たびたびの洪水で、記録はほとんど流失しているという。もとはもう少し川に近いところに鎮座していたという。

当社西方に、直線ではいけないが、御所神社がある。忌部神社の旧地である。「木綿」「麻」も含めて、忌部氏とゆかりの深い地域である。

川が大きく湾曲した場所の、断崖の麓に境内がある。社名は、背後の断崖に巨大な蜂の巣があることから。今でもいくつかの蜂の巣を確認することができる。

また、初代阿波藩主蜂須賀家正が参詣した際、見事な崖を見てしばらくたたずんだため、現社名が定まった、とも。江戸時代には蜂須三社大明神と称した。

江戸時代後期になるが、寛政8年(1796年)10月3日には10代藩主蜂須賀重喜が、文化8年(1811年)2月4日には11代藩主蜂須賀治昭が当社を参詣した。

明治元年(1868年)、現社号に改称、明治5年(1872年)には村社に列した。例祭は10月28日。

なお、式内社「八十子神社」の論社は他に、美馬市穴吹町三島小島の正八幡宮が合祀した王子権現がある。

【ご利益】
リフレッシュ、縁結び、病気平癒
蜂須神社 徳島県美馬郡つるぎ町貞光
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