金山神社の末社、日本一の巨大陽石、つまり男根が御神体
[住所]徳島県徳島市多家良町
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立岩神社(たていわじんじゃ)は、徳島県徳島市多家良町にある神社。県道33号線を多家良郵便局、宮井小学校に向かって南下、さらに進む。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 勝浦郡「山方比古神社」に比定される式内社(小社)の論社。金山神社とも呼ばれる山方比古神社の末社である。

創祀年代は不詳。高さ7メートル、幅4メートルという日本一の巨大陽石を御神体とする。基部正面に左右二個の大玉石を配し、そのまま男性のシンボル。

御祭神は天津麻羅。天目一箇神と同神をされる鍛冶の祖神。社殿はあくまでも小さな祠である。例祭は10月17日。

御神体の正面はたたら跡である金山神社を向いており、古代金属器の製作に名工鍛冶・天津麻羅がかかわったことを暗示している。

『古事記』には、「天安河の河上の天堅石を取り、天金山の鉄を取りて、鍛人天津麻羅を求ぎて、伊斯許理度売命に科せて、鏡を作らしめ」とある。

男根を摩羅と呼ぶ語源には、婦人に対するマレビト(客人)とする説や、仏教での善行の妨げとなる悪魔とする説もあるが、この天津麻羅も有力な候補。

ともかく、天津麻羅が造った鏡が八咫の鏡であり、この八咫は、当地に隣接する八多町に由来し、我が国冶金技術発祥の地である、という説がある。

当社はそのたたら・鍛冶を担った集団の守護神だったと考えられている。式内社「山方比古神社」の論社は、当社の本社にあたる金山神社である。

なお、当地から13キロほど西方の神山町鬼籠野字元山には、高さ20メートル、幅20メートルの女性を象徴する巨岩があり、当社と同名の神社が鎮座する。

【ご利益】
産業振興、一族・子孫繁栄
立岩神社 徳島県徳島市多家良町
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