表参道、江戸後期に巨松が倒木、その巨大な根株の上に社殿を建立
[住所]東京都港区南青山5-1-7
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大松稲荷神社(おおまついんりじんじゃ)は、東京都港区南青山にある神社。東京メトロ表参道駅のすぐ近く。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳だが、往時この地に巨松一株があり、百人町の通りを圧し、霊松と称えられたが、のち暴風雨のために倒木。

根株のみをとどめて、その上に社殿を造営したのが起源。江戸時代後期の天保10年(1839年)のことともされる。

今も社殿の床下には巨大な松の根株があるという。江戸時代、このあたり一帯は組屋敷で、神楽を献じ、太鼓の音が賑々しく四隣に響き渡ったという。

明治期の『東京名所図会』にも、昭和になり戦前の『赤坂區史』にも記載されている。「祠堂は間口九尺、奥行二間、總朱塗にして、狐格子のみ黒く」。

また、それらによれば、堂内に「大松稲荷社」の遍額を掲げ、「社頭の盥水盤には、天保十己亥年七月吉日」とあるという。

先の天保10年の創建というのは、この紀年に由来するものと考えられる御祭神は宇迦之御魂神

テレビドラマ脚本家・エッセイスト・小説家の向田邦子(1929年-1981年)の終の棲家となったマンションの隣りにあり、エッセイ『父の詫び状』にも当社は登場している。

表参道からみゆき通りに入り根津美術館の方向へ歩く。ワールドワイドなブランドショップなど一流店が並ぶ洗練された通りの中に鎮座し、不思議な雰囲気を醸し出している。

【ご利益】
商売繁盛、家内安全
大松稲荷神社 東京都港区南青山
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