桃山期に五十人組が三河より奉遷、江戸前期に現在地に遷座
[住所]東京都港区南青山2-18-18
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三河稲荷神社(みかわいなりじんじゃ)は、東京都港区南青山にある神社。東京メトロ外苑前駅の南。青山公園の近く。神社本庁に属さない単立神社である。御朱印の有無は不明。

安土桃山時代の天正19年(1591年)、参州三河国から神田三河町に移住してきた五十人組が三河より奉遷して創建した。

江戸時代前期の貞享年間(1684年-1688年)、神田三河町の地が御用地になったため、現在地に遷座した。

江戸時代中期の元文2年(1737年)2月、唯一神道斎藤左内藤原重安が神職を務めた。延享2年(1745年)、重安は京都に赴き、吉田家より神道を伝授された。

重安は同年8月下旬に当地に戻り、翌9月3日の銘がある神位の箱には、「本社に奉遷宮云々」などとある。

幕末の万延元年(1861年)8月、再建された。その勧請帳には、「青山五十人町定普請同心、大縄屋敷、鎮守稲荷社火伏の神云々」とある。

また、「拝殿九尺四面、地坪五十八坪五合の圖あり」とあり、ほぼ現在と同様の形になっていることがわかる。

昭和20年(1945年)5月、第二次世界大戦の戦災により拝殿が焼失した。昭和24年(1949年)2月22日、社殿を再建、遷座式が行われた。

昭和33年(1958年)8月29日、宗教法人として設立、登記された。御祭神は宇賀魂命。なお、文京区本郷にも同名の神社がある。

【ご利益】
商売繁盛、地域安全、家内安全、火防
三河稲荷神社 東京都港区南青山
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