平安前期の創設とも、家康ゆかり伊賀組の鈴の社とも、NHK朝ドラも
[住所]東京都港区赤坂5-1
[電話]-
鈴降稲荷神社(すずふりいなりじんじゃ)は、東京都港区赤坂にある神社。東京メトロ赤坂駅の北、TBS赤坂ACTシアターの近く。御朱印の有無は不明。
伝えによれば、「朱雀院天台の頃の創設」とも。第61代朱雀天皇(在位:930年-946年)の御代のことか。平安時代前期に相当する。
それによれば、時は進んで花園帝(第95代花園天皇)の御代、鎌倉時代後期の正和年間(1312年-1317年)、稲荷の神が7歳の童女に乗り移り、下記のように宣託した。
また一説に、安土桃山時代の天正10年(1582年)6月、本能寺の変に際して、徳川家康が大阪から三河へ逃れる際、伊賀山中で鈴の音が聞こえた。
その方向に進むと観音堂があり、その堂主山名孝倫から厨子に納められていた三箇の鈴を受領した。
さらに孝倫は付近の住民を集め、道案内と警護をしつつ、伊賀の白子に出て、船で海路、浜松へ家康を送り届けた。
この恩義を徳とした家康は、江戸幕府を開くと、孝倫はじめその折の郷民を江戸に召して、四谷に地を与え、これを伊賀同心組とした。
これが伊賀町となり、その町民である伊賀組は一宇の祠を建て、先の鈴を神鈴として鈴降稲荷と号し、伊賀組の鎮守としたとも。
もと四谷仲殿町にあり、伊賀町、仲殿町一帯がその氏子だった。江戸時代前期の元禄8年(1695年)、その地が御用地となったので、赤坂一ツ木に替地を与えられ、遷座した。
その折任命された別当は、鈴降山神宮寺別当願性院と称え、毎年正月4日、徳川家の武運長久を祈願した札を将軍に献上するため、登城する習わしがあったという。
今も一ツ木の横町は鈴降横町と称される所以。明治13年(1880年)、社殿が類焼に遭い、仮殿を建てて神鈴を奉安、さらに明治25年(1892年)には内陣を土蔵造りとした。
しかし、大正12年(1923年)の関東大震災で拝殿が大破、土蔵は崩壊したので、大正14年(1925年)に赤坂氷川神社の境内社である稲荷社に合祀された。
ただし、現社地も狭いながら、鳥居や社殿などがあり、管理されている。御祭神は不明だが、宇迦御魂命ともされる。
平成29年(2017年)4月3日から9月30日まで放送されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する「すずふり亭」は、当社名からという説がある。
【ご利益】
商売繁盛、地域安全、家内安全

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鈴降稲荷神社(すずふりいなりじんじゃ)は、東京都港区赤坂にある神社。東京メトロ赤坂駅の北、TBS赤坂ACTシアターの近く。御朱印の有無は不明。
伝えによれば、「朱雀院天台の頃の創設」とも。第61代朱雀天皇(在位:930年-946年)の御代のことか。平安時代前期に相当する。
それによれば、時は進んで花園帝(第95代花園天皇)の御代、鎌倉時代後期の正和年間(1312年-1317年)、稲荷の神が7歳の童女に乗り移り、下記のように宣託した。
我は鈴降宇賀三社の霊神なり、わが持つところの鈴は天降の鈴なり一たび拝する者には家門繁栄ならしめんそのため鈴降の神号が定まったという。
また一説に、安土桃山時代の天正10年(1582年)6月、本能寺の変に際して、徳川家康が大阪から三河へ逃れる際、伊賀山中で鈴の音が聞こえた。
その方向に進むと観音堂があり、その堂主山名孝倫から厨子に納められていた三箇の鈴を受領した。
さらに孝倫は付近の住民を集め、道案内と警護をしつつ、伊賀の白子に出て、船で海路、浜松へ家康を送り届けた。
この恩義を徳とした家康は、江戸幕府を開くと、孝倫はじめその折の郷民を江戸に召して、四谷に地を与え、これを伊賀同心組とした。
これが伊賀町となり、その町民である伊賀組は一宇の祠を建て、先の鈴を神鈴として鈴降稲荷と号し、伊賀組の鎮守としたとも。
もと四谷仲殿町にあり、伊賀町、仲殿町一帯がその氏子だった。江戸時代前期の元禄8年(1695年)、その地が御用地となったので、赤坂一ツ木に替地を与えられ、遷座した。
その折任命された別当は、鈴降山神宮寺別当願性院と称え、毎年正月4日、徳川家の武運長久を祈願した札を将軍に献上するため、登城する習わしがあったという。
今も一ツ木の横町は鈴降横町と称される所以。明治13年(1880年)、社殿が類焼に遭い、仮殿を建てて神鈴を奉安、さらに明治25年(1892年)には内陣を土蔵造りとした。
しかし、大正12年(1923年)の関東大震災で拝殿が大破、土蔵は崩壊したので、大正14年(1925年)に赤坂氷川神社の境内社である稲荷社に合祀された。
ただし、現社地も狭いながら、鳥居や社殿などがあり、管理されている。御祭神は不明だが、宇迦御魂命ともされる。
平成29年(2017年)4月3日から9月30日まで放送されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する「すずふり亭」は、当社名からという説がある。
【ご利益】
商売繁盛、地域安全、家内安全

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