金光山の「お天狗さま」、明治以来伝統の太々神楽を継承
[住所]群馬県甘楽郡甘楽町白倉3512
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白倉神社(しらくらじんじゃ)は、群馬県甘楽郡甘楽町白倉にある神社。近代社格では村社。金光山白倉神社とも。小幡八幡宮の兼務社で、御朱印も小幡八幡宮で頂ける。

上越自動車道のすぐ北、甘楽パーキングエリアの近く、県道204号線の西、県道197号線の東、北には国道254号線が走る。

「白倉のお天狗さま」として知られ、こちらは里宮で、本社は天狗山と呼ばれる金光山の山頂付近の磐座の上に鎮座する。

奈良時代の和銅元年(708年)、小幡羊太夫宗勝の鉱物開発に伴い、金山彦命を御祭神と定め、創祀した。宝亀3年(772年)、創建された。

南北朝時代の『神道集』「第四十八 上野国那波八郎大明神事」に、「白鞍大明神」と記載されている。

説話中で、大蛇の生贄になる予定だった尾幡姫の父、尾幡権守宗岡とその妻のことで、「この明神には男体と女体がある」。

男体の本地は不動明王、女体の本地は毘沙門天王である。

江戸時代中期の寛延元年(1748年)、社殿を造立、宝暦3年(1752年)には白倉大権現号を賜った。

宝暦11年(1760年)、上野小幡藩5代藩主織田信右(兵部大輔)により鳥居2基が造立され、翌宝暦12年(1761年)には神官を拝載した。

明治維新に当たり、白倉大神と尊号を改めた。例祭を4月28日と定めた。御祭神は現在までに、金山彦神の他、日本武尊大山祇神

大穴牟遅神誉田別尊倉稲魂命建御名方命・八坂刀売命・八衢毘古神・八衢毘売神・三嶋溝咋耳命火産霊神素盞鳴尊菅原道真経津主命を合祀する。

明治13年(1880年)4月より太々神楽を創設した。吉井町神保の辛科神社から明治9年(1876年)に笹森稲荷神社と一緒に伝授されたもの。

以来、春と秋の例祭にはいかなる年であっても続けられた。18座で、座の主なものに、神御子・天御中主神・神御産皇神・高御産皇神・都波岐大神・誉田別命がある。

神楽舞に使用する面は、長さ約20センチほどの京面が30面、これより一回り大きい天狗面一面を保有する。現在は社人(世話人)制で、20人ほどで神楽を舞っている。

春季4月第3日曜日と秋季10月第3日曜日の例祭日に奉納され、見学できる。町の重要無形民俗文化財に指定されている。

【ご利益】
産業振興、事業成功、地域安全
白倉神社 群馬県甘楽郡甘楽町白倉
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白倉神社 群馬県甘楽郡甘楽町白倉の御朱印