大蛇・群馬八郎の生贄予定の尾幡姫、大ケヤキと不動滝
野栗神社 群馬県甘楽郡甘楽町秋畑来波4447
[住所]群馬県甘楽郡甘楽町秋畑来波4447
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野栗神社(のぐりじんじゃ)は、群馬県甘楽郡甘楽町秋畑来波にある神社。県道46号線沿い。秋畑野栗神社とも。御朱印の有無は不明。

創建年代や由緒は不詳。御祭神は大己貴命。『甘楽町史』によれば、日本武尊を御祭神とし、大国主命を合祀するという。

『上州群馬郡岩屋縁起』『満勝寺略縁起』には「野栗御前」とある。野栗御前とは、『神道集』「第四十八 上野国那波八郎大明神事」にある「尾幡姫」のこと。

尾幡姫は、海津姫とも。上野国甘楽郡尾幡庄の地頭である尾幡権守宗岡の娘。訳あって大蛇と化した群馬八郎満胤の生贄になる予定だった。

そんな時、都から下向してきた宮内判官宗光と知り合い、結婚する。夫婦二人で協力して、満胤を改心させた。夫の宮内判官宗光は辛科大明神、現在の辛科神社である。

野栗御前(尾幡姫・海津姫)の本地は普賢菩薩。

境内社に三峰神社がある。社殿の北側に目通り幹周り5-6メートルの大ケヤキがあり、「秋畑の大ケヤキ」として、町の天然記念物に指定されている。

また、当社の裏には落差5メートルの不動滝がある。不動滝を参観するためには、雄川を渡り、その対岸に行かなければならない。

【ご利益】
交通安全、病気平癒、夫婦和合、事業成功
野栗神社 群馬県甘楽郡甘楽町秋畑来波
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