奈良期に京都を勧請、驫明神、南北朝期を起源とする神楽
[住所]群馬県北群馬郡榛東村広馬場1421
[電話]-
聖宮神社(ひじりぐうじんじゃ)は、群馬県北群馬郡榛東村広馬場にある神社。県道26号線の八ノ海道の交差点を東進。御朱印の有無は不明。
奈良時代の宝亀3年(772年)4月の創立。同年9月に京都神祇宮を勧請したという。御祭神は大市姫命。
『上野国神明帳』に「驫明神」とあり、「五穀豊穣守護の神廣馬場の総鎮守」として崇敬された。地名の広馬場はもとの神名にちなむという。
南北朝時代、当社殿が再建された際、その祝典に際して、桃井郷の領主桃井播磨守直常が家臣を引き連れて参拝した。
その際、神前に馬上武術を奉納、また村人は神楽を奉納したことから、その後、毎年4月15日を祭典の日と定めて、神楽を奉納する習わしとなったといわれている。
これが現在にまで伝わる「聖宮神社大々神楽」の起源で、現在は村指定の重要無形民俗文化財になっている。
ちなみに、桃井直常(?-1376年)は、桃井荘司として赴任した清和源氏の系統の武士で、足利尊氏に従軍して京都六波羅探題の戦いにも参加した。
遠近の城主の崇敬が篤く、聖宮大明神の献額があったという。戦国時代の文亀元年(1501年)4月、本殿が再建された。
安土桃山時代の慶長6年(1601年)、井伊備前守が田畑8反歩を寄進し、江戸時代前期の寛永2年(1625年)、安中藩主板倉土佐守が神饌幣帛料を納めたという。
時の領主はいずれも井伊直勝の時代。ただし、直勝が備前守だったという史実はない。また、寛延2年(1749年)ならば藩主は板倉勝清。
ともかく、江戸期を通じて、藩主にまで崇敬されたことは間違いない。
江戸時代中期の元文2年(1737年)3月、拝殿が再建された。延享元年(1744年)4月にはその葺替えが行われた。
明治の初め(1868年)頃、当村の南和重朗は音楽や舞の振り付けに工夫を凝らし、また新しい神楽を考案して従来のものに加え、神楽の改革に貢献した。
これが現在の当社の大々神楽であり、山子田の常将神社、吉岡町の三宮神社にも伝承さえている。神楽は三十六座あり、春秋の例祭に奉納して氏子の繁栄を祈願している。
昭和2年(1927年)3月、本殿を銅葺とし、拝殿は萱葺のままだったが、社殿を改造して銅葺とした。
【ご利益】
五穀豊穣、事業成功、武運長久・勝運
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聖宮神社(ひじりぐうじんじゃ)は、群馬県北群馬郡榛東村広馬場にある神社。県道26号線の八ノ海道の交差点を東進。御朱印の有無は不明。
奈良時代の宝亀3年(772年)4月の創立。同年9月に京都神祇宮を勧請したという。御祭神は大市姫命。
『上野国神明帳』に「驫明神」とあり、「五穀豊穣守護の神廣馬場の総鎮守」として崇敬された。地名の広馬場はもとの神名にちなむという。
南北朝時代、当社殿が再建された際、その祝典に際して、桃井郷の領主桃井播磨守直常が家臣を引き連れて参拝した。
その際、神前に馬上武術を奉納、また村人は神楽を奉納したことから、その後、毎年4月15日を祭典の日と定めて、神楽を奉納する習わしとなったといわれている。
これが現在にまで伝わる「聖宮神社大々神楽」の起源で、現在は村指定の重要無形民俗文化財になっている。
ちなみに、桃井直常(?-1376年)は、桃井荘司として赴任した清和源氏の系統の武士で、足利尊氏に従軍して京都六波羅探題の戦いにも参加した。
遠近の城主の崇敬が篤く、聖宮大明神の献額があったという。戦国時代の文亀元年(1501年)4月、本殿が再建された。
安土桃山時代の慶長6年(1601年)、井伊備前守が田畑8反歩を寄進し、江戸時代前期の寛永2年(1625年)、安中藩主板倉土佐守が神饌幣帛料を納めたという。
時の領主はいずれも井伊直勝の時代。ただし、直勝が備前守だったという史実はない。また、寛延2年(1749年)ならば藩主は板倉勝清。
ともかく、江戸期を通じて、藩主にまで崇敬されたことは間違いない。
江戸時代中期の元文2年(1737年)3月、拝殿が再建された。延享元年(1744年)4月にはその葺替えが行われた。
明治の初め(1868年)頃、当村の南和重朗は音楽や舞の振り付けに工夫を凝らし、また新しい神楽を考案して従来のものに加え、神楽の改革に貢献した。
これが現在の当社の大々神楽であり、山子田の常将神社、吉岡町の三宮神社にも伝承さえている。神楽は三十六座あり、春秋の例祭に奉納して氏子の繁栄を祈願している。
昭和2年(1927年)3月、本殿を銅葺とし、拝殿は萱葺のままだったが、社殿を改造して銅葺とした。
【ご利益】
五穀豊穣、事業成功、武運長久・勝運
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