式内・麻気神社の論社、酒の神、茨城県の大洗磯-酒列
酒列神社 福井県越前市牧町16-1
[住所]福井県越前市牧町16-1
[電話]-

酒列神社(さかつらじんじゃ)は、福井県越前市牧町にある神社。県道3号線沿いの近く。丘の上にあり、急な石段がある。境内から集落を一望できる。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「麻気神社/麻氣神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代や由緒は不詳。古来、当地の上稲葉山峰に祀られていたが、明治10年(1877年)4月、火事により、社殿が焼失した。そこで、現在地に再建、遷座した。

参道には社号標も鳥居もない。社殿まで、当社名を示すものがない。拝殿の前に小石が2個置かれている。

拝殿の後ろには、本殿らしい建物がない。拝殿内には正面に三つの扉があり、通常は閉められている。その上に、当社名を示す額。

拝殿内には馬の絵馬が数枚掛けられている。中央は当然、当社御祭神の少名彦尊を祀っているのだろう。左右の二つについては不詳。

当地では、醸造などの酒の神を祀る社として認識され、当社周囲を覆う杜も含め、鎮守として崇敬されている。

少名彦尊と酒といえば、『古事記』にも、神功皇后の下記の歌が収録されている[解説]。医薬神であり、百薬の長ということか。
許能美岐波 和賀美岐那良受 久志能加美 登許余邇伊麻須 伊波多多須 須久那美迦微能 加牟菩岐 本岐玖琉本斯 登余本岐 本岐母登本斯 麻都理許斯美岐叙 阿佐受袁勢 佐佐
鎮座地名が牧町ということが式内比定の根拠。そのほかの論社としては、南条郡南越前町牧谷丹生郡越前町真木にそれぞれ式内同名神社がある。

市内米口町にも当社と同名の神社がある。「酒列」といえば、茨城県ひたちなか市磯崎町の酒列磯前神社が有名である。御祭神も同じ、何か関係があるのだろうか。

また、酒列磯前神社といえば、やはり茨城県東茨城郡大洗町の大洗磯前神社とセットで語られるが、県内には池田町月ヶ瀬に大洗磯前神社が、越前町乙坂に大洗磯崎神社がある。

大洗磯-酒列を連想させる神社は日本全国に複数あるが、茨城県に合致する、福井県のこのような符号は、他の地域ではなかなか見られない。何か関連がある可能性がある。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全、産業振興
酒列神社 福井県越前市牧町
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