旧朝日村、1.5キロほど西に布曵滝、式内論社とも
[住所]新潟県村上市板屋越1697
[電話]-

多岐神社(たきじんじゃ)は、新潟県村上市板屋越にある神社。JR村上駅の北東12キロ、旧朝日村の板屋越に鎮座する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「多伎神社(越後国・磐船郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

創建年代は不詳。鎮座地の1.5キロほど西に布曵滝がある。この滝の祭祀に関連する社だと考えられている。

『越後国式内神社考』が当社の式内社としての可能性を指摘しているが、一方で「社地の形容、式内の社ともおほえず、はた瀧と社地と遙に隔れるもいぶかし」と否定的。

『朝日村史』によれば、当社は平安時代末期の文治2年(1186年)の創立だという。それならば『延喜式』後であり、式内社足りえない。

御祭神は湍岐津姫命で、板屋越村の産土神である。もとは不動尊を祀っていたともされるが、明治2年(1869年)に現社号に改称した。

境内社として、久志神社(大穴牟遅命少彦名命)があったが、明治40年(1907年)に本社に合祀した。

式内社「多伎神社」の論社は他に、滝矢川中流の白滝、岩ヶ崎の多岐神社、指合3926の大山祇神社に合祀の多岐神社、宮ノ下の河内神社などがある。

一方で、当社に代わり、村上市高根に鎮座する同名神社を論社とする場合がある。境内に10メートルほどの滝があるとされるが、不詳。

また、村上市高根には源義経も鑑賞したと伝わる、日本の滝百選の一つである鈴ヶ滝があり、鈴ヶ滝こそが式内社ではないかとの意見もある。

なお、「たきじんじゃ」は市内において、当社と先の岩ヶ崎の他、新潟県神社庁には脇川にも同名の神社が登録されている。

【ご利益】
安産、病気平癒、リフレッシュ
多岐神社 新潟県村上市板屋越
【関連記事】
新潟県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、新潟県に鎮座している神社の一覧