平安期の勧請、前田利家の崇敬、江戸初期から三十三年祭
[住所]石川県羽咋郡宝達志水町菅原フ2
[電話]0767-29-2453

菅原神社(すがわらじんじゃ)は、石川県羽咋郡宝達志水町菅原にある神社。国道159号線、七尾街道沿いに鎮座する。近代社格では県社御朱印の有無は不明。

天徳4年(960年)8月13日、菅原道真公の遺臣である国武左官などが京都北野より御神霊を勧請、天満宮と称して創立したのが起源。

北野天満宮の創立は天暦元年(947年)。わずか13年後の勧請・創建となる。

室町時代の文明18年(1486年)、聖護院門跡の道興が当社を参拝して、下記を献詠、歌道のますますの興隆を祈願したと伝わる。
伏見には あらぬ野山を 分け過ぎて 今宵かりねを 菅原の里
前田利家が能州遠征の折に滞陣した時、毎日当社に参籠し、遠征の成功を祈願したと伝わる。

江戸時代初期の慶長10年(1605年)、開扉大祭が開催され、藩主の代参があり、5日間の大祭中は非常な人出で賑わったと伝わる。これが現在の三十三年祭の起源。

歴朝の勅願所であり、歴代藩主が崇敬した。後に現社名に改称した。明治12年(1889年)、郷社に昇格し、明治34年(1901年)には県社に昇格した。

御祭神は、菅原道真・応神天皇武甕槌命・前田利家。例祭は10月。33年に1度、御開帳が行われ、観音像を含む5柱の御神体が公開され、獅子舞が奉納される。

戦後すぐの昭和21年(1946年)に三十三年祭が行われ、サーカスやGHQも参観に来たという。昭和54年(1979年)に続き、平成20年(2012年)にも開催され、次回は2045年。

境内には筆塚がある。なお、当社は羽咋市の兵庫神社、土橋町の白山神社、八幡佐太神社、粟原神社、町内の細瀧神社、杉野屋の菅原神社を兼務している。

【ご利益】
学業・受験合格、厄災除け、病気平癒、事業成功
菅原神社 石川県羽咋郡宝達志水町菅原
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