奈良前期に白山遥拝所として創立、累代の崇敬、5月例祭で剣舞奉納
松任金剣宮 石川県白山市西新町181
[住所]石川県白山市西新町181
[電話]076-275-0578

松任金剣宮(まっとうかなつるぎぐう)は、石川県白山市西新町にある神社。近代社格では県社。JR北陸本線の松任駅近くに鎮座する。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社記によれば、奈良時代前期の養老元年(717年)創立とある。泰澄大師が白山を開山した後、手取川を下ってこの地に着いた。

その際、振り向いて仰いだ時に白山の姿に感銘を受け、この地を白山遥拝所と定めたのが始まりとされている。

平安時代の承平5年(935年)、国司が社殿を造営した。平安時代末期の寿永2年(1183年)には木曽義仲(源義仲)が、文治3年(1187年)には源義経が社参して祈願したという。

藤原利仁に始まり、室町時代に加賀国を支配した守護大名である富樫氏が累代尊奉し、神田や社領を寄進したと伝わる。

松任城主の林範光(不詳)が社殿を造営し、社人を別当に付したという。後また、松任城主の鏑木常専、鏑木頼信も社殿を造営した。

江戸時代になり、加賀藩主前田家の尊崇も篤く、奉納の刀剣などは今も所蔵し、社宝になっている。明治28年(1895年)、県社に列した。

氏子区域は、市内の相木町・旭丘・あさひ荘苑・旭町・鍛治町・北相木町・茶屋中町・西新町・博労・馬場・松任駅北相木土地区画・みずほ・安田町・横町。

御祭神は、素盞嗚尊湍津姫命・都留伎日子命・大山咋神菅原道真。都留伎日子命は都留支日子命(つるぎひこのみこ)とも、『出雲国風土記』によれば須佐之男命の子。

5月上旬の春季例祭では、神輿渡御に加え、近年復活した随身による剣舞が奉納される。

江戸時代後期の天保2年(1831年)作の神輿や、郷土画人の梶野玄山・二階堂萬山の新旧神輿堂天井画は、市文化財に指定されている。

なお、当社は、守郷白山神社、新岬白山神社、鎁城八幡神社、髙田神社、馬場の大御神社、日御子神社、若宮八幡神社、大竹神社、相木町の白山姫神社、笠野神社、今西神社、霞野八幡神社、宮丸町の楢本神社、金作八幡神社、宮永八幡神社、宮永市八幡神社、一塚八幡神社を兼務している。

【ご利益】
厄災除け、武運長久・勝運、学業・受験合格(公式HP
松任金剣宮 石川県白山市西新町
【関連記事】
石川県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
石川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、石川県に鎮座している神社の一覧
松任金剣宮 石川県白山市西新町の御朱印