七ツ滝の近く、素朴な滝神信仰、旧地から平安末期の出土品
瀧浪神社 石川県能美市長滝町ホ114
[住所]石川県能美市長滝町ホ114
[電話]076-261-5006 - 豊田白山神社

瀧浪神社(たきなみじんじゃ、滝浪神社)は、石川県能美市長滝町にある神社。県道4号を三ツ口東の信号で南下してく。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「多伎奈弥神社(加賀国・能美郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。現在は豊田白山神社の兼務社である。

創祀年代は不詳。『式内等旧社記』に「多伎奈弥神社式内一座山上郷長滝村鎮座今称白山社有布滝七段下故云七滝一名宮滝云々」とある。

式内社「多伎奈弥神社」は、『日本三代実録』元慶2年(878年)7月8日に正五位下、『日本紀略』延喜11年(911年)3月28日に従四位下とある。

もとは明治初年(1868年)まで山の中腹にあったが、後に今の地に移転した。上流の七ツ滝の滝上にあった旧社地からは平安末期の鏡や壺、摺鉢などが発見されている。

そのため、地元の素朴な滝神信仰から端を発したものともされる。旧地は長滝経塚遺跡と呼ばれ、現在地も「瀧浪社」として市の史跡に指定されている。

七ツ滝(ななつだき)は、手取川扇状地の南端辰口丘陵の長滝地区に位置し、50メートルの高低差があり、上流の大口町と下流の長滝町との間に連なる、大小の滝の総称。

何万年も前からの地殻変動と風化で露出した硬い流紋岩の上を、次々と流れ落ちる白い飛沫、神代より絶えぬ流れ、上流の一の滝から七の滝まで7段の流れが印象的。

はじめ滝浪社(瀧浪社)と称し、明治22年(1889年)、瀧波神社に改称。昭和17年(1942年)10月15日、神饌幣帛料供進社に指定され、昭和21年(1946年)4月、現社号に改称。

御祭神は、大国主命菊理姫命伊弉諾命伊弉冉命。例祭は9月16日で秋季例祭。古色蒼然としたスダジイの大木がおいしげる神域からはその歴史の古さをかいま見ることができる。

なお、式内社「多伎奈弥神社」の論社は他に、小松市大野町の滝浪神社(瀧浪神社)、白山市長竹町の夛伎奈弥八幡神社(多伎奈彌八幡神社)がある。

【ご利益】
リフレッシュ、病気平癒、縁結び、身体壮健
瀧浪神社 石川県能美市長滝町
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