平安前期の勧請、式内論社などを合祀、10月に相撲、7月に祇園祭
[住所]島根県松江市宍道町宍道858
[電話]-
氷川神社(ひかわじんじゃ)は、島根県松江市宍道町宍道にある神社。宍道氷川神社とも。JR山陰本線の宍道駅の北、正定寺の近くに鎮座する。御朱印の有無は不明。
平安時代前期の貞観18年(876年)、この地方に流行した悪病の平癒を祈願して、この地に勧請されたという。
中世には佐々木氏、近世では堀尾・京極・松平の歴代松江藩主が祭祀料を寄進して祈願した。また、千家・北島両出雲国造が火継神事のため、大和へ参向の途中、当社で休息したという。
もとは祇園社と称していたが、明治3年(1870年)、現社号に改称した。氷川神社は関東を中心としていることで知られるが、県内には二社あり、当社はそのうちの一つ。
明治7年(1874年)、猪道山にあった三崎神社と、町内にあった客社・恵美須社・焼火社を合祀して宍道町の氏神となった。
この三崎神社が、『出雲国風土記』にある「宍道社」、『延喜式神名帳』にある「宍道神社/完道神社(出雲国・意宇郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
あるいは、当社自身、式内社「宍道神社/完道神社」とも主張する。
当社は、明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定され、昭和50年(1975年)には県特別神社に指定された。
御祭神は、須佐之男命・櫛稲田媛命、天忍穂耳命・天穂日命・天津日子根命・活津日子根命・熊野久須玉命・多紀理毘女命・市杵島姫命・多岐都比売命の五男三女命。
大己貴命・大国主命・事代主命・客大明神・焼火大神・大日霊貴尊を配祀する。例祭は10月10日。奉納相撲がある。
大正4年(1915年)、大正天皇の奉祝行事として、奉納相撲が行われたのが始りで、100年の歴史を重ねている。
前夜祭のふれ太鼓から始まり、行司・呼び出し・力士がそろい、土俵入り、本割の取り組みと続き、相撲甚句で千秋楽となる。
なかでも相撲甚句は大相撲で唄われている関東節ではなく、関西節を継承している。一時衰退したが、昭和32年(1957年)に宍道町角道協会が発足し、保存されている。
7月26-28日に祇園祭が行われる。「れんげ祭」とも呼ばれるこの祇園祭では、期間中、市街地の主要道路を歩行者天国として出店が並び、たくさんの人出で賑わう。
町を代表する夏祭りで、「宍道祇園祭」とも呼ばれ、最終日には「神輿の古式練り」が行われ、花火大会があり、祭りを締めくくる。
他に、元旦に歳旦祭、2月3日に節分祭、3月15日に祈年祭、4月14日に春祭、11月23日に新嘗祭がある。
境内社に、蚕養國神社(保食神)・天満宮・歳徳神社(大年神)・稲荷神社がある。
本殿横の洞窟には、裏山の臥龍山からの山水が湧き出ている。当社神事などに使われる。美肌に効能があるとも。
なお、当社では、大森神社・丹部神社・佐為神社・宇賀神社・伊甚神社・金山八幡宮・亀島神社の各社を兼務している。
『出雲国風土記』記載「宍道社」、式内社「宍道神社/完道神社」の論社は他に、当社が兼務する大森神社、白石の石宮神社がある。
【ご利益】
病気平癒、開運招福、厄災除け(公式HP)
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氷川神社(ひかわじんじゃ)は、島根県松江市宍道町宍道にある神社。宍道氷川神社とも。JR山陰本線の宍道駅の北、正定寺の近くに鎮座する。御朱印の有無は不明。
平安時代前期の貞観18年(876年)、この地方に流行した悪病の平癒を祈願して、この地に勧請されたという。
中世には佐々木氏、近世では堀尾・京極・松平の歴代松江藩主が祭祀料を寄進して祈願した。また、千家・北島両出雲国造が火継神事のため、大和へ参向の途中、当社で休息したという。
もとは祇園社と称していたが、明治3年(1870年)、現社号に改称した。氷川神社は関東を中心としていることで知られるが、県内には二社あり、当社はそのうちの一つ。
明治7年(1874年)、猪道山にあった三崎神社と、町内にあった客社・恵美須社・焼火社を合祀して宍道町の氏神となった。
この三崎神社が、『出雲国風土記』にある「宍道社」、『延喜式神名帳』にある「宍道神社/完道神社(出雲国・意宇郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
あるいは、当社自身、式内社「宍道神社/完道神社」とも主張する。
当社は、明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定され、昭和50年(1975年)には県特別神社に指定された。
御祭神は、須佐之男命・櫛稲田媛命、天忍穂耳命・天穂日命・天津日子根命・活津日子根命・熊野久須玉命・多紀理毘女命・市杵島姫命・多岐都比売命の五男三女命。
大己貴命・大国主命・事代主命・客大明神・焼火大神・大日霊貴尊を配祀する。例祭は10月10日。奉納相撲がある。
大正4年(1915年)、大正天皇の奉祝行事として、奉納相撲が行われたのが始りで、100年の歴史を重ねている。
前夜祭のふれ太鼓から始まり、行司・呼び出し・力士がそろい、土俵入り、本割の取り組みと続き、相撲甚句で千秋楽となる。
なかでも相撲甚句は大相撲で唄われている関東節ではなく、関西節を継承している。一時衰退したが、昭和32年(1957年)に宍道町角道協会が発足し、保存されている。
7月26-28日に祇園祭が行われる。「れんげ祭」とも呼ばれるこの祇園祭では、期間中、市街地の主要道路を歩行者天国として出店が並び、たくさんの人出で賑わう。
町を代表する夏祭りで、「宍道祇園祭」とも呼ばれ、最終日には「神輿の古式練り」が行われ、花火大会があり、祭りを締めくくる。
他に、元旦に歳旦祭、2月3日に節分祭、3月15日に祈年祭、4月14日に春祭、11月23日に新嘗祭がある。
境内社に、蚕養國神社(保食神)・天満宮・歳徳神社(大年神)・稲荷神社がある。
本殿横の洞窟には、裏山の臥龍山からの山水が湧き出ている。当社神事などに使われる。美肌に効能があるとも。
なお、当社では、大森神社・丹部神社・佐為神社・宇賀神社・伊甚神社・金山八幡宮・亀島神社の各社を兼務している。
『出雲国風土記』記載「宍道社」、式内社「宍道神社/完道神社」の論社は他に、当社が兼務する大森神社、白石の石宮神社がある。
【ご利益】
病気平癒、開運招福、厄災除け(公式HP)
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