江戸初期の棟札が現存、甘雨を降らし、長雨を止める神
川神社 三重県鈴鹿市河田町482
[住所]三重県鈴鹿市河田町482
[電話]059-382-3622

川神社(かわじんじゃ)は、三重県鈴鹿市河田町にある神社。式内川神社とも。鈴鹿川南岸近くに鎮座する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「川神社(伊勢国・河曲郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。安土桃山時代の文禄年間(1593年-1596年)、当時の神官である松尾房信の邸宅が類焼、記録などが消失して不明。

昔、河田町は鈴鹿川の水害で困っていた。川原で光る石を見つけた村人たちが祈ったところ、水害や旱魃がなくなったという。主神は甘雨を降らし、長雨を止める神、川の神。

江戸時代初期の慶長9年(1604年)の棟札が現存する。「奉再造河田八王子宮」とあり中世・近世には八王子宮と称していた。

『神戸藩明細帳』は「河田村川神社」と記している。当社の鎮座する河田町は『神鳳鈔』に記す河田神田、「外宮神領目録」の河田納所とする説もある。

明治13年(1880年)、境内社3社を合祀。明治44年(1911年)、野辺・木田・竹野・野村・山辺・十宮の6ヶ村12社を合祀した。

合祀したものの中で、山辺の大井神社は、昭和26年(1951年)に分祀され、旧地に復社している。

主祭神は高龗神大穴牟遅神・天尾羽根神・保食神迦具土神豊宇気毘売神品陀和気命大雀命宇迦之御魂神大山津見神を配祀する。

氏子地域は河田町地域。例祭は10月、湯立神事(湯の花)がある。祈年祭が2月に行われる。

宝物としては、神鏡一面、慶長9年銘の棟札一枚がある。境内には狛犬一対や、燈籠七基(三対一基)がある。

なお、式内社「川神社」の論社は他に、四日市市楠町北五味塚の楠郷総社神明社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄、厄除け
川神社 三重県鈴鹿市河田町
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