神戸総社、式内三社含む神舘・飯野・高市・本多の各社
神舘飯野高市本多神社 三重県鈴鹿市神戸石橋町508
[住所]三重県鈴鹿市神戸石橋町508
[電話]059-382-2140

神舘飯野高市本多神社(こうたついいのたかいちほんだじんじゃ)は、三重県鈴鹿市神戸石橋町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』伊勢国河曲郡にある「高市神社」「飯野神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

『鈴鹿市史』によれば、神館、飯野、高市の三社を合祀し、神館飯野高市神社と称し、俗に神戸総社(かんべそうしゃ)と呼ばれる。

社伝によれば、神館神社は、第11代垂仁天皇の御宇、倭姫命伊勢に向かった際の「立置せ給ふ御宮所」で、その時点の創立であるという。

『倭姫命世記』などの資料に特段の記載はないが、桑名野代宮から奈其波志忍山宮への移動の途上のことと考えられる。

飯野神社は、創祀年代は不詳だが、もとは西条村から、戦国時代の弘治3年(1557年)、当地に合祀されたという。

高市神社は、創祀は第50代天武天皇元年(673年)、十日市町東裏、三日市、あるいは大和高市郡より勧請したともいう。

なお、式内社「高市神社」の論社は他に、市内三日市の飯野神社がある。式内社「飯野神社」の論社は他に、その飯野神社と、北長太旭町の飯野神社がある。

近世の地誌類では、当社を神館大明神、あるいは神館明神と記している。明治2年(1869年)、明治天皇の東幸の際、奉幣代拝に預かった。

明治41年(1908年)、村内の蛭子神社など5社を合祀し、神舘飯野高市神社に改称した。この際、江戸時代には十日市町庄野屋某の裏に鎮座し、大鹿三宅神社も合祀した。

この大処三宅神社とも呼ばれた大鹿三宅神社は、『延喜式神名帳』にある「大鹿三宅神社(伊勢国・河曲郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

式内社「大鹿三宅神社」の論社は他に、池田町の式内同名神社と、国府町の三宅神社がある。参考社として、三宅町の三宅神社がある。

昭和に入り、神戸域主居館近くに鎮座し、城主以下の崇敬が篤かった本多神社も合祀した。本多神社の合祀後、現社号に改称したと思われる。

主祭神は、天照大御神。下記の神々を配祀している。また、境内社に稲荷社がある。

豊宇気毘売神高御産巣日神蛭子神事代主神大国主神猿田彦神宇加之御魂神大宮能売神菅原道真・速玉男神・伊邪那美神・予母都事解男神・大山咋神市寸島比売神大年神建速須佐之男神品陀和気神天之児屋根命木花佐久夜比売神大山津見神・本多忠統

例祭は10月15-17日。合祀祭(石取祭)が7月最終土・日曜日に行われる。氏子地域は、神戸1-9丁目地区と矢橋2-3丁目地区。

【ご利益】
開運招福、地域安全、家内安全
神舘飯野高市本多神社 三重県鈴鹿市神戸石橋町
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