祈雨・止雨、闇淵の龍神伝承、鈴宮江の森に鎮座、江戸初期に遷座
[住所]三重県亀山市下ノ庄町2604
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江神社(えのじんじゃ)は、三重県亀山市下ノ庄町にある神社。下庄宮の谷に鎮座する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』伊勢国鈴鹿郡にある「江神社」「大井神社二座」に比定される式内社(小社)の論社。

創祀年代は不詳。本殿は神明造りで、御祭神は雨を司る高龗神。祈雨・止雨に特に神徳があって、古来より農耕の神として五穀豊穣、無病息災を祈願して祀られた。

「江」は中の川の入り組んだ淀みを表した言葉とされる。社記によれば、当地は天名川、現在の中の川が流れ、上流は闇淵(くらふち)と称する大沼があって、龍神が住んでいたという。

その続きに鈴宮江の森があった。年ごとの出水で沼は浅瀬となり、やがて平地になって、田畑を工作する人々が集まり聚落ができたという。

江戸時代初期の元和7年9月、字鈴宮(御庄垣内)より現在地に遷座した。旧社地は、現在町の中心にあたる公民館辺りだという。

江戸時代、当地には西に江神社上社(山王御霊)、東に下社(大焚天王)があったとも。現在、下社は存しないが、上社がつまり、当社。

明治40年(1907年)、村社に列した。現在までに、大山祇命建速須佐之男命石凝姥命正哉吾勝勝速日天忍穗耳命白山媛命火之迦具土命大日霊命を併せて祀る。

例祭日は10月10日。宝物に「江神社棟札」があり、市内最古の慶長18年(1613年)の紀年があり、市の文化財に指定されている。「鈴大明神……」とある。

なお、式内社「江神社」の論社は他に、鈴鹿市国府町の三宅神社に合祀された神社がある。

「大井神社二座」の論社は他に、亀山市関町の関神社に合祀された神社、鈴鹿市山辺町の大井神社がある。

【ご利益】
祈雨・天候、五穀豊穣、事業成功、家内安全
江神社 三重県亀山市下ノ庄町
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