鈴鹿山麓七郷総社の笛吹大神社、熊野神社、「関の山」夏祭り
[住所]三重県亀山市関町木崎675
[電話]0595-96-0683

関神社(せきじんじゃ)は、三重県亀山市関町木崎にある神社。神紋は五七の桐。御朱印の有無は不明。

創祀年代は不詳。関の大庄家原久太夫家文書によれば、加行山に笛吹大神社があり、鈴鹿山麓七郷の総社だったという。

室町時代の文明11年(1479年)、各郷に分祀。新所村のみの氏神となった。ただ、その場所が鈴鹿川をへだてて参拝に不便だった。

そこで、新たに地蔵院の東郊に地所を得て社殿を新築して改めて奉祀した。ここを明神という。

江戸時代には熊野三所大権現と呼ばれ、昔、関氏の祖である実忠が、紀伊国熊野坐神社の御分霊を勧請したものと伝えられる。

境内の梛の木は、それに縁があるものと思われる。

江戸時代初期の元和7年(1621年)に修造、その後寛永14年(1637年)、さらに元文4年(1739年)にも大修理が行われた。

明治5年(1872年)頃においても、熊野皇大神社と呼ばれた。明治41年(1908年)、周辺の小祠を合祀して、現社号に改称した。

この中には、古厨の大井神社、片山神社、久我の白石神社、宇佐八幡宮などが含まれる。この大井神社、片山神社は『延喜式神名帳』伊勢国鈴鹿郡の式内社(小社)の論社。

氏子地域は、坂下・加太・鷲山・萩原・福徳 越川を除く旧関町。御祭神は、主祭神が天照大御神味内宿禰。下記の神々を配祀する。

伊邪那美命天太玉命天手力男命大山祇神火之迦具土命菅原道真木花佐久夜比売命倭比売命・生井神・石凝姥命金山比古命応神天皇天児屋根命月夜見命天津彦根命活津比古根命熊野久須毘命多紀理比売命・栄井神・市寸嶋比売命大己貴命建速須佐之男命白山比売命武内宿禰保食神大山咋命宇迦之御魂命天宇受売命天忍穂耳命天穂日命多岐津比売命

生井神・栄井神(福井神)は、座摩巫祭神五座、いわゆる座摩神の上位2柱。旧社地から明神の森へ御神霊を奉遷したことから、神輿の渡御を神事として今に伝えられている。

新所加行山から下界をのぞみ、豊年を祝って声高らかに唄った歌は、現在も白丁姿の若衆によって歌い継がれている。
高い山から谷底みればノー 瓜やなすびの花盛りノー アレハ ドンドンドン コレハ ドンドンドン
現在は、7月20日過ぎの土・日曜日に、神輿渡御・山車曳きが行われる夏祭りがある。この当社の山車曳きが、「関の山」の語源になった。

なお、式内社「片山神社」の論社は他に、市内関町坂下の片山神社がある。また、「大井神社二座」の論社は他に、鈴鹿市山辺町の大井神社、亀山市下ノ庄町の江神社がある。

【ご利益】
開運招福、地域安全、家内安全
関神社 亀山市関町木崎
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