精緻な社殿彫刻、4月太々神楽、11月道中獅子の「四戸の獅子舞」
鳥頭神社 群馬県吾妻郡東吾妻町三島3552
[住所]群馬県吾妻郡東吾妻町三島3552
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鳥頭神社(とっとうじんじゃ)は、群馬県吾妻郡東吾妻町三島にある神社。もとの岩島村大字三島字唐堀の中央。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。御祭神は、倭健命大穴牟遅神。明治41年(1908年)5月9日、下記の各社を合祀した。

・当社境内末社6社
・字細谷の無格社三島神社と境内末社5社
・字根古屋の無格社諏訪神社と境内末社1社
・字釜立の無格社三島神社と境内末社6社
・字四戸の無格社大山祇神社と境内末社1社
・字四戸の無格社諏訪神社と境内末社5社

合祀神は、大物主命誉田別尊木花佐久夜姫命宇迦之御魂神天水分神・鳴雷神・素盞嗚命菅原道真公・溝咋比売命建御名方神・八坂刀売命・大山祇命水波能売命軻遇突智命

大正2年(1913年)9月12日、神饌幣帛料供進社に指定された。例祭は4月29日が太々神楽、11月3日が太々神楽と獅子舞。

11月の獅子舞では、道中獅子と呼ばれる、当社への行道がある。いわゆる「四戸の獅子舞」と呼ばれる。

幕末の嘉永5年(1852年)9月19日、当社の例祭において、四戸・生原(おいばら)両組が共同して奉納したのが始まりとされる。

明治18年(1885年)、大火災で四戸組に保管してあった獅子頭や付属品まで全て焼失。当時の四戸組の高橋楽治郎・熊蔵が中心に、手作りで彫刻や塗装を施し、一式を用意した。

四戸・生原両組で始めた奉納も、いつしか四戸組だけとなり、現在に至っている。舞子は子供が主体だが、少子化により大人も参加するようになっている。

拝殿の目貫彫刻や、木鼻・狛犬と象、本殿の目貫彫刻、木鼻・狛犬と象、正面扉脇彫刻、蝦虹梁・手挟・連三斗彫刻、左右軒下彫刻類などがあり、素晴らしい。

境内には、八幡宮、末社一宇、大国主命や岐神の石碑が祀られ、神武天皇遥拝所がある。年代不詳の狛犬一対が安置されている。杉などの大樹が何本も聳えている。

なお、町内には矢倉にも当社と同名の神社がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全、無病息災、交通安全
鳥頭神社 群馬県吾妻郡東吾妻町三島
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