もとは三崎神明社、神宮お蔭参り、式内二社などを合祀して改称
[住所]三重県桑名市堤原3183
[電話]-

北桑名神社(きたくわなじんじゃ)は、三重県桑名市堤原にある神社。北桑名総社北桑名神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

もとは三崎神明社と称し、今一色各町内の氏神。創祀年代は不詳。古文書によれば、桑名の地は自凝洲崎・加艮洲崎・泡洲崎の三つの洲に分かれていた。

自凝洲崎に江ノ奥の記載があり、このあたりに社が奉斎され「江ノ奥神明」とも「三崎大神明」とも呼ばれたとも。

一説に、伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)が、野代より鈴鹿忍山へ移御の時、由緒により、北伊勢大神宮を称したという。

江戸時代初期の慶長9年(1604年)、伊勢踊りが諸国に流行した時、神意があって、時の城主本多氏が神殿・神舎を寄進したという。8月16日夜半に、遷宮が行われた。

慶安3年(1650年)、宝永2年(1705年)、明和8年(1771年)、文政6・7年(1823・1824年)の伊勢神宮お蔭参りの節は、当社へ関東からの諸人が群参したという。

歴代桑名藩主の崇敬も篤く、本殿をはじめ社殿の寄進も度々だったと伝わる。

明治41年(1908年)6月26日、太一丸神明社、同境内の八幡・稲荷・火産靈諸社を合祀した。現在の境内社である五霊神社は、同じ時期に当地に点在していた小祠を統合したもの。

この五霊神社では、「赤神様」とも呼ばれ、桑名藩主の命により防火の神、八天宮(火産御霊神)を含め、宇迦御霊神大物主神神功皇后菅原道真公を祀る。

同年10月27日、さらに佐乃富神社、三崎中臣神社、持統天皇社、船魂神社を合祀し、北桑名総社北桑名神社と改称した。

この佐乃富神社と三崎中臣神社は、『延喜式神名帳』伊勢国桑名郡に記載のある式内社及びその論社。式内社「中臣神社」の論社は他に、桑名宗社がある。

昭和20年(1945年)7月17日、戦災により神域全てが焼失したが、即時に仮本殿を急設し、昭和44年(1969年)に本殿が竣工し、現在に至っている。

御祭神は、天照大神、初代神武天皇の父である鵜葦不含尊、高水上命、須佐之男尊天児屋根尊、持統天皇、大山祇命

このうち、佐乃富神社の御祭神は須佐之男尊、中臣神社の御祭神は天児屋根尊。高水上命はどの合祀社の御祭神かは不明だが、内宮摂社の坂手国生神社の御祭神。

例祭は8月15日・16日が大祭、敬老の日に小祭が行われ、新嘗祭が11月23日、元旦祭が1月1日。

氏子地域は、堤原・北寺町・今中町・今北町・今片町・八間通・宝殿町・新宝殿町・太一丸。

境内には、「持統天皇御舊跡」の石碑がある。

【ご利益】
開運招福、火防、地域安全、家内安全、厄災除け
北桑名神社 三重県桑名市堤原
【関連記事】
三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧
北桑名神社 三重県桑名市堤原の御朱印