日本武尊が東征で船出した船着き場とも、現在は多度神社例祭の御旅所
舟着社 三重県桑名市多度町肱江1248
[住所]三重県桑名市肱江1248
[電話]0594-48-2037 - 多度大社

舟着社(ふなつきしゃ)は、三重県桑名市肱江にある神社。舟着神社とも。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。社名は、第12代景行天皇の皇子である日本武尊が東征において、この地から尾張国に向けて船を出したことにちなむ。

近くには、日本武尊が剣を置き忘れ、重傷を負って戻ってきた際にもその剣が残っていたと伝わる尾津の松の地、戸津小山御衣野に尾津神社がある。

さらに、多度神社別宮の一目連大神が、度会郡山田郷よりの帰りに舟で当社附近に到着したことにちなむとも。

また、当社近辺は尾津浜、尾津崎などの小字の通り、木曽三川の川岸であったため、附近の人々が氏神として海神を奉斎したとも伝えられている。

現在は河川からは遠く離れているが、どちらにしろ、社名通り、当社周辺が往古の船着き場だったことは間違いない。

明治6年(1873年)、村社に列し、昭和4年(1929年)11月には楠社、茶里山社を合祀した。昭和21年(1946年)3月には先に合祀した諸社を分祀したが、翌年再び三社を合祀。

現在の御祭神は、主祭神が表筒男神中筒男神底筒男神住吉三神で、大山津見神火之迦具土神天津日子根命気吹戸主命を合祀している。

当社は上げ馬神事(あげうましんじ)で有名な多度神社例祭の御旅所でもあり、5月5日の多度大社の神輿渡御の折りには、3基の神輿が奉安される。

境内には、舟置神社という石碑がある。

【ご利益】
旅行・交通安全、事業成功、厄災除け
舟着社 三重県桑名市多度町肱江
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