「でめじんさー」平安時代に創立、歴代の棟札、11月棒踊り
豊玉姫神社 鹿児島県指宿市岩本750
[住所]鹿児島県指宿市岩本750
[電話]0993-22-3252 - 指宿市観光協会

豊玉姫神社(とよたまひめじんじゃ)は、鹿児島県指宿市岩本にある神社。豊玉媛神社とも。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

JR指宿枕崎線の薩摩今和泉駅で下車、徒歩約6分ほど。国道226号と県道28号の交差点が指宿岩本の信号で、そこから谷山方面、市役所出張所の方に向かう。

通称は出水堂(でめじんどん)、あるいは「でめじんさー」とも。平安時代の天徳4年、村上天皇の御宇に指宿岩本の領主だった甲斐守公秋が建立したと伝わる。

室町時代の寛正2年(1462年)の願主藤原忠家、天正13年(1585年)12月の願主斎藤豊前守利次、頭津曲若狭守伴兼などの棟札があったという。

江戸時代前期の元禄8年(1695年)の棟札があり、島津家第20代当主島津綱貴の無事と地元の繁栄を祈るために地元の人たちが、鳥居と仁王像を建てた。

今和泉家の領主の棟札も残っているとい。当地は今和泉島津家の領地で、今和泉郷と呼ばれてた。天璋院篤姫が幼年期に過ごした地。篤姫が当社を参拝したかどうかは不明。

『三国名勝図会』によれば、この地はもと開聞神社(枚聞神社)の敷地だったので、開聞の神を迎え、豊玉姫彦火々出見尊の中宮であったことから中宮明神と称したという。

御祭神は、豊玉媛命(豊玉毘売命)・彦王子命(彦火々出見尊のことか?)。例祭は11月23日で、豊年祭。神輿の巡行があり、保存会が岩本棒踊りを奉納する。

境内には煙草神社がある。昭和55年(1980年)ごろ、白い蛇が目撃されたという。

【ご利益】
安産、夫婦和合、家内安全、一族・子孫繁栄
豊玉姫神社 鹿児島県指宿市岩本
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