日本武尊の進軍助けたコウノトリ「鴻之台」、御神体はその嘴
国府神社 千葉県市川市市川4-4
[住所]千葉県市川市市川4-4
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国府神社(こくふじんじゃ、國府神社)は、千葉県市川市市川にある神社。御朱印の有無は不明。

平安時代の寛治元年(1087年)2月8日の創建と伝えられている。御祭神は日本武尊。日本武尊に関する伝承が残され、これに基づいて創立されたという。

第12代景行天皇の皇子、日本武尊が東征のおり、下総の賊を平定してこの台地に陣を張り、武蔵国に向かおうとした。

しかし、下総と武蔵の台地の間には、たくさんの河川がデルタを形成していたため、舟を使わず、浅瀬を渡ることはできないものかと思案した。

このとき一羽のコウノトリが現れ、尊の前にかしこまって「私が浅瀬をお教えいたしましょう、どうぞ私について来てください」と申し出た。

尊は大軍を率いてコウノトリの後に続き、難なく武蔵国の台地に着くことができた。

尊はコウノトリの功績を褒めて、下総の台地をコウノトリに授けることにした。このことから、この台地がコウノトリに与えた台地、即ち「鴻之台」と呼ばれるようになった。

当社の御神体は「コウノトリの嘴」。ただ、本来は下総国府の置かれた台地であるところから国府台の名称が起こった、とされている。

一時は「鳳凰大明神」と呼ばれたこともあったが、下総国府に建てられた神社であるところから、現社号が定着した。

京成国府台駅は「こうのだい」と読む。古代の国府は現代では国府と書いて「こう」と読み、地名として全国に残っている。ただし、当社の読みは「こくふ」。

当社の北すぐに、市のスポーツセンターがあり、現在はここが下総総社跡として、市の史跡に指定されている。

現在、当社の東方1.5キロほどの地に六所神社があるが、この六所神社はもとはこのスポーツセンターの地に鎮座し、下総国総社だった。

境内には稲荷神社、天満神社が祀られている。境内には他に、昭和3年(1928年)10月建立の、獅子山のような姿勢をした狛犬が安置されている。

【ご利益】
旅行・交通安全、事業成功
国府神社 千葉県市川市市川
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