飛鳥朝の創立、義仲や松本藩主水野氏の崇敬、旧参道のケヤキ
[住所]長野県松本市岡田下岡田1395
[電話]0263-46-6840

岡田神社(おかだじんじゃ)は、長野県松本市岡田下岡田にある神社。松本駅の北約4.5キロ。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 筑摩郡「岡田神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

社伝によれば、飛鳥時代の白雉5年(659年)、五穀の守護神として保食神豊受大神)を勧請したのが創立。

御祭神には倉稲魂命や宇迦之御魂神という説があるが、どれも同神と解釈される。また、そもそもは女鳥羽川水系の水霊を祀るを祀るとも。

平安時代末期、木曽義仲の配下である岡田親義が参拝したという。義仲自身、崇敬したか、その没後になるが、群馬県渋川市に木曾三社神社がある。

江戸時代には、松本城主水野氏が元旦や臨時に参拝したと伝わる。松本藩主の水野氏の時代は、江戸時代前期の寛永19年(1642年)から中期の元文4年(1739年)まで。

江戸期には浅間社とも称されたという。明治5年(1872年)、郷社に列し、大正8年(1919年)には神饌幣帛料供進社に指定された。

例祭は5月5日で例大祭。石尊神社、蚕影神社、天神社など多くの境内社がある。津嶋牛頭天王、金毘羅大神などの石碑も祀られている。

境内は、なだらかな丘の上にあり、境内左手から丘の上に道が続き、少し登ると、岡田護国神社と記された小さな赤い祠が立っている。

県道惣社・岡田線の一角当社の旧参道がある。この旧参道に鳥居とともにケヤキやアカマツが残っている。

なかでも鳥居東側のケヤキ2本は大樹で枝振りも大きい。市天然記念物。幹囲は北側が6.5メートル、南側が5.7メートル、樹高はいずれ約メートル。

昭和60年(1985年)、県道拡幅整備工事のため旧参道にある多くの樹木が伐採されたが、地元氏子の熱意により、大樹であるケヤキは保存された。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全、家内安全
岡田神社 長野県松本市岡田下岡田
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