南北朝末期に創建、旧地は元五霊、9月中旬例祭で神輿渡御
五霊社 神奈川県横浜市戸塚区小雀町1193
[住所]神奈川県横浜市戸塚区小雀町1193
[電話]045-871-2908 - 冨塚八幡宮

五霊社(ごれいしゃ)は、神奈川県横浜市戸塚区小雀町にある神社。小雀五霊社、小雀五霊神社などとも。近代社格では村社。現在は冨塚八幡宮の兼務社である。御朱印の有無は不明。

南北朝時代末期の明徳年間(1390年-1392年)、当地の金龍山燈明寺の開山・円仲省鏡により、「一村の五穀豊穣と氏子息災延命」の願意によって創建されたという。

現在の御祭神は、天照大神天忍穂耳尊天津彦火瓊瓊杵尊彦火火出見尊鵜葺草葺不合尊の5柱である。

しかし、もとは鎌倉五平氏(関東平氏五家)の始祖、すなわち鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀ったとも。

また、村岡五郎良文(平良文)・村岡公致(義致)・村岡致成・鎌倉景成・鎌倉権五郎景政の5柱を祀ったとも。

藤沢市宮前の村岡御霊神社の説明にも、当社のことと思われる小雀町の社が登場する。

もとは燈明寺の正面丘陵上にあったが、明治6年(1873年)、氏子の総意により伊勢大廟の神霊を祀る、お伊勢山と呼ばれる現在地に社殿を移した。

旧社地は現在も「元五霊」と呼ばれる。明治21年(1888年)に改築したが、大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊。翌大正13年(1924年)に再建された。

昭和44年(1969年)、鉄筋コンクリート造の現在の社殿が造営された。

例祭は9月17日前後の日曜日で例大祭。小雀町内会により運営され、神輿巡業に加え、プロ歌手、地元有志による民謡、踊り、詩吟、カラオケなどの演芸大会が開催される。

11月中旬の日曜日に新嘗祭が斎行される。

参道入口には庚申塚があり、江戸時代前期の延宝年間(1673年-1681年)銘の古い庚申供養塔もある。

【ご利益】
開運招福、地域安全、一族・子孫繁栄
五霊社 神奈川県横浜市戸塚区小雀町
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