梶原景時が創建、氏照・家康が寄進、都内随一の大杉
[住所]東京都八王子市元八王子町3-2284
[電話]0426-61-2369

八幡神社(はちまんじんじゃ)は、東京都八王子市元八王子町にある神社。近代社格では郷社。梶原八幡神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

最寄りはJR中央線・京王線の高尾駅で、その北口から出ているバスに乗り、バス停「宮の前」で下車。

鎌倉時代初期の建久2年(1191年)、鶴岡八幡宮の社殿が完成して正遷座が行われた際、梶原景時が御神体を拝領し、所領である当地に祀ったのが起源。

ちなみに、横浜市戸塚区深谷町の三島神社や、鎌倉市梶原の御霊神社も景時創建と伝わる。

『新編武蔵風土記稿』には、建久2年梶原景時勧請の棟札をはじめ、寛正4年(1463年)と文明17年(1485年)の棟札の図が収録されているが、惜しくも戦災で焼失したという。

戦国時代の元亀3年(1572年)、北条氏照が八王子城を築いた際に社領を賜った。安土桃山時代の天正19年(1591年)には徳川家康より朱印地10石を賜った。

江戸時代には元八王子村の鎮守とされ、別当は真言宗の慈眼山西明寺だった。明治になり、西明寺は廃寺。明治6年(1873年)、当社は郷社に列した。

御祭神は応神天皇。御神体は甲冑馬上の木造。例祭は4月第3日曜日。1月1日が歳旦祭で、11月23日が新嘗祭。

境内社に、五社宮(神明社・天神社・稲荷社・機神社・荒神社)、天王社(八坂神社)、榛名神社、日吉山王社などがあり、他にも石祠などが祀られている。

御神木に梶原杉がある。参道の途中に切り株が残る。梶原景時が八幡宮を勧請した際に植えたものと伝えられる。

樹齢約800年、高さ30メートル、目通りの周囲約12メートル、都内随一の大杉といわれた。高さ10メートルあたりから枝が下向きに垂れていたので「逆さ杉」とも。

都の天然記念物に指定されていたが、昭和後半になり、急速に樹勢が衰えたため、昭和47年(1972年)、惜しまれつつ伐採された。

【ご利益】
厄災除け、一族・子孫繁栄、地域安全
八幡神社 東京都八王子市元八王子町
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八幡神社 東京都八王子市元八王子町の御朱印