連雀町の草創に鎮守として勧請奉祀、柳森神社の摂社
[住所]東京都千代田区神田須田町1-11
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出世稲荷神社(しゅっせいなりじんじゃ)は、東京都千代田区神田須田町にある神社。柳森神社の摂社である。最寄駅は都営新宿線小川町駅、東京メトロ丸の内線淡路町駅。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。連雀町の草創の頃から、町内鎮守として祭祀されているという。山城国稲荷山の御分霊を勧請したもの。御祭神は倉稲魂命

江戸時代中期の延享年間(1744年-1748年)、火災に遭い、一時期柳森神社に合祀された。ただし、例年2月上の午日には、町内に迎え、祭典が執行された。

明治7年(1874年)5月、町内の地続きの土地が開けたことにより、連雀町18番地に社殿を造営し、遷座した。この連雀町18番地が現在の神田須田町1丁目11番地。

明治8年(1875年)、東京府境内見捨地となった。大正12年(1923年)5月、社殿改築のため、柳森神社に仮遷座した。

同年9月の竣工が見えてきた時、9月1日に関東大震災が発生、新社殿は町家とともに灰燼に帰した。

柳森神社に仮遷座していた神璽は無事で、柳森神璽とともに神田川いなり河岸に繫留されていた稲荷丸という船(多町青果市場納入便船)に遷奉された。

昭和3年(1928年)、新たに社殿が建立され、遷座した。これが現社殿である。現在の例祭は9月15日。柳森神社の神職により祭祀が執行されている。

社殿前の常夜燈は昭和5年(1930年)8月に奉納されたもの。出世はもちろん、学業成就に霊験があるとされ、受験生による参拝も多いという。

【ご利益】
火防、商売繁盛、学業・受験合格
出世稲荷神社 東京都千代田区神田須田町
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