斎藤福ゆかり、春日局への出世にあやかって崇敬された稲荷
[住所]東京都文京区本郷1-33-17
[電話]03-3812-1862 - 北野神社

出世稲荷神社(しゅっせいなりじんじゃ)は、東京都文京区本郷にある神社。近代社格では無格社。春日稲荷神社とも。現在は牛天神北野神社の兼務社で、御朱印も北野神社で頂ける。

江戸時代前期の寛永7年(1630年)、春日局は野原だった当地を屋敷地として幕府より拝領、御付の下男30人の居住地とした。その際、鎮守として勧請・奉斎されたのが当社。

御祭神は宇迦御魂命。当地一帯は古くから春日殿町と呼ばれ、これが今も通りなどにその名が残る旧地名の春日の起源となっている。後楽園駅北側に春日局の銅像がある。

明智光秀の重臣である斎藤内蔵助利三の娘、斎藤福は2代将軍徳川秀忠の嫡男、竹千代(後の3代将軍徳川家光)の乳母に登用され、江戸城大奥の礎を築いた。

当社はその斎藤福、朝廷から下賜された春日局の方でよく知られるが、斎藤福から春日局への出世にあやかって現社号が定着した。

『御府内備考』によれば、社地は拝領地28坪、外に27坪、小栗猶之丞より借地とある。江戸時代中期の享保2年(1717年)、焼失。京都稲荷山の千年杉で御神体を造り祀った。

例祭は古来より5月5日、現在は5月第1日曜日。昭和28年(1953年)3月、境内は区立春日園児童遊園として整備され、すべり台やブランコなどの遊具が並ぶ。

【ご利益】
出世海運、事業成功、商売繁盛
出世稲荷神社 東京都文京区本郷
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