外れくじ供養と宝禄狐、年3回しか頒布されない勝運札、バニー狐
[住所]東京都新宿区原町3-19
[電話]-

宝禄稲荷神社(ほうろくいなりじんじゃ、寶禄稲荷神社)は、東京都新宿区原町にある神社。穴八幡宮の末社である。御朱印の有無は不明。

江戸時代中期の宝暦年間(1751年-1763年)、当所に居住した飯塚某が創祀したと伝承されている。下記のような昔話が伝わっている。
この地にたいそうくじ運の強い百姓がいた。しかしこの男、初めからくじ運が強かったわけではなかったという。

いつも富くじ(江戸時代の宝くじ)ではせっかく貯めた小銭をつぎ込んでは、すっからかんになってしまって、女房に怒られ、頭が上がらなかった。

そんなある日、女房が夜なべして貯めた小銭を見つけ、さっそく江戸の町に富くじを買いに山を下って行った。

しかし帰りはすってんてんとなり、山道を重い足取りで帰った来た、その時、小さな祠のあった当地に差し掛かった。

男はこの祠の前で一休みしながら、女房への言い訳を考え、捨てられずに持っていた富くじを祠の前に置き、「いつか女房に楽をさせたい」と祈願した。

それから数か月後、小銭ができたこの百姓は、またこりもせずに富くじを買いに山を下って行った。しかし、百姓はこの時、一番くじを当てたという。

それから何をやってもツキまくりとなり、一家はたいそう幸せになったという。百姓は祠にお礼を言い、ここに立派な社を建てた。

その話を聞き、お参りした人たちが、誰いうとなくこの社を宝禄稲荷と呼び、百姓の運河自分にも授かるようにと、外れくじを置いていくようになった。
これが現在も毎年5月22日に行われる宝禄祭での外れくじ供養につながっている。手続きをすれば郵送でも受け付けてくれる。

通常は保存会が運営しているが、外れくじ供養の日は穴八幡宮の神職により神事が行われ、祈願者に勝運が授けられる。

この外れくじ供養の日は、幕末の元治2年(1865年)建立の勝運が授かれると伝わる「宝禄狐」に直接触れることができる。

また、元朝参り、宝禄祭、9月12日の祭礼の際のみ、「宝禄稲荷勝運札」「宝禄稲荷神社廣前祈祷之符」の頒布が行われる。

「宝禄勝運札」は、乾(いぬい=北西)の方角に向けて貼る。これは、乾蔵と呼ばれる、蔵を建てる方角。

現在は、宝くじ当選、受験合格、子宝、ギャンブルの勝利、選挙当選などを願う参拝者で人気の神社となっており、金運・勝運パワースポットとして知られている。

当社の社殿の屋根に2匹の狐が乗っている。通称バニー狐として人気がある。台風により狐の耳が損壊、当時の町会長が自前で修理したものだという。

【ご利益】
金運、勝運、宝くじ運、受験合格、選挙当選(公式HP
宝禄稲荷神社 東京都新宿区原町
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