坂上田村麻呂が京都を勧請、崇道盡敬天皇、相殿に国常立尊
[住所]神奈川県平塚市横内900
[電話]0463-54-5130

御霊神社(ごりょうじんじゃ)は、神奈川県平塚市横内にある神社。近代社格では村社。田村御霊神社とも。御朱印の有無は不明。

征夷大将軍坂上田村麻呂(758年-811年)が奥州からの帰途、大住郡西田村横内に京都の御霊神社より崇道皇帝を勧請して創建したと伝わる。平安時代初期となる。

つまり崇道天皇、光仁天皇の第三皇子早良親王のこと。桓武天皇が最も恐れた怨霊の1柱。京都の御霊神社は現在、上御霊神社下御霊神社がある。

京都には、早良親王を特に祀る崇道神社もあるが、この創建は田村麻呂の死後、貞観年間(859年-877年)とされているので、当社はそれに先行することになる。

どちらにしろ、当社創建後、鎮守として崇敬された。また相殿には、国常立尊が奉祀され、近郷の住民はみな開運勧業の神として崇敬したと伝わる。

以上は、明治35年(1902年)の「中郡神田村大字田村の村社御霊神社由緒調査書」に記載された社伝などによる。

境内には鐘楼もあり、そこに掲げられている昭和58年(1983年)に再鋳された鐘にも同趣旨の由緒が見える。

境内にある説明版では、これらの由緒を寄木神社宮司である沖津正がまとめたものとしている。その中で、御祭神を舎人親王としている部分があるという。

これは現在訂正されており、早良親王のこととして確定している。当社御祭神は特に、崇道盡敬天皇と呼ばれることがある。

なお、県内に数多くある御霊神社・五霊神社・五郎神社などとは、系統が違う。京都の御霊神社の系統が根強いものの、藤沢市宮前の村岡御霊神社の由緒に、当社も登場する。

例祭は9月20日で例大祭、神幸祭。例年7月から神輿保存会や太鼓連の練習が始まり、本番に備える。また、11月23日の新嘗祭が秋祭り。2月17日の祈年祭が春祭り。

境内には、多くの木が並んでおり、スギなどが市の保全樹木に指定されているという。

境内社に、神明宮・八坂神社があり、石祠と水神碑も祀られている。参道入口には昭和16年(1941年)2月建立の岡崎型狛犬がある。

【ご利益】
諸願成就、開運招福、事業成功
御霊神社 神奈川県平塚市横内
【関連記事】
神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧