バス停「中野天神前」の目の前の西町天神、住民手当の大イチョウ
[住所]東京都中野区中央5-19-18
[電話]-

北野神社(きたのじんじゃ)は、東京都中野区中央にある神社。西町天神(にしまちてんじん)、西町天神北野神社、北野神社西町天神とも。御朱印の有無は不明。

社前目の前のバス停は「中野天神前」。ちなみに、区内には天神が多いが、中野天神と呼ばれるものはない。

当社の創建年代は不詳。御祭神は、菅原道真公。杉並区と境を接する位置にあり、もともと当社は境界を守護するという性格をもっていたと考えられている。

江戸時代後期の寛政12年(1800年)刊『鎮守祭礼 神事仕来 御尋 二付書上帳』によれば、当時は10年に1度程度、十二座神楽や湯花神楽が行われていたという。

かつては弁天池と呼ばれる池があり、そこから湧水が水路を作って、桃園方面の田んぼの水源となっていた。当時は水車もあり、現在でも水車坂という名が残ってる。

当社にはその水神である弁財天と、豊穣保食の稲荷神が合祀されているという。

社の入り口にある大いちょう(大銀杏・公孫樹)は、江戸時代にはすでに大木として近在に知られていたが、現在は地上5メートルくらいから上がない。

昭和54年(1979年)の台風によって、根株もろとも倒れてしまった。その後、この木を助けたいと考えた地域の人々は、熱心な手当を行った。

その結果、幹の大部分を切り落とし、切り口を保護するための蓋をかけた現在の姿になったが、現在は実をつけるまでに回復している。

社号票は、「北野神社 西町天神」とある。平成5年(1993年)9月に永井直子が寄進したもの。

「宣掲國光」の石柱があり、裏には、「第二皇子殿下御降誕記念 陸軍大将男爵本庄繁謹書」とある。

鳥居は、明治20年(1887年)10月に建立されたもので、裏には「西町 囲中建之」と記載されている。

手水鉢は明治30年(1897年)9月のもの。狛犬は、明治42年(1909年)9月の建立で、「中野町追分 石工 田中酒造」の作。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒
西町天神北野神社 東京都中野区中央
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