打越天神、元禄期の如意輪観音講塔と二基の庚申塔、7月盆踊り
[住所]東京都中野区中野5-8-1
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北野神社(きたのじんじゃ)は、東京都中野区中野にある神社。天神社、打越北野神社、打越天神(うちごしてんじん)とも。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。江戸時代前期の元禄年間(1688年-1703年)の頃から、本田侯の下屋敷があり、その屋敷に働く人たちの子女のために学問の神として祀られていたという。

なお、本田侯は不詳。当地に藩邸があったとも考えづらい。一方で、江戸時代には当地に馬捨て場があって、この動物たちの霊を鎮めるために創立したとも伝えられている。

江戸時代後期の『新編武蔵風土記稿』中野村の条には、中野村に「小名、打越、西北の方を云」とあり、「天神社」と記載されている。

それによれば、「除地、一段六畝廿歩、村の北境にあり、社は四尺五寸に六尺、鳥居あり、村民持なり」だったという。御祭神は菅原道真公。

例祭は5月25日。1月25日が初天神。7月末に境内で、町内会や自治会の主催により盆踊りフェスティバルが行われる。

昭和11年(1936年)11月奉納の手水鉢がある。社殿左側には境内摂社の天神伏見稲荷神社(てんじんふしみみいなり)がある。御祭神は、宇迦之御魂命

社殿右脇には、元禄5年(1692年)、元禄10年(1697年)、元禄14年(1701年)の銘がある如意輪観音講塔と、二基の庚申塔がある。いずれも区の登録有形文化財。

現在の場所に移される以前は、当社前の道路際にあり、青梅街道から新井薬師に参詣する人々の道標になっていたという。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、地域安全
打越北野神社 東京都中野区中野
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