第六天神社（だいろくてんじんじゃ）は、東京都中野区東中野にある神社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。往古、一帯は渺芒たる武蔵野平原で、田畑が開墾され、その中に一小丘陵があり、樹木が鬱蒼と生い芝り、神秘的な境があったという。

また、第12代景行天皇の御宇、日本武尊が東夷征討の際に駐輦し、大神を奉斎した旧跡と伝えられている。

後に、里人が浅草の第六天神宮（榊神社）より大神の御分霊を迎え、一祠を創建したのが当社の起こりだという。

古来より、榊神社の兼勤の社として、祭祀が行なわれている。古来より、第一の別宮とされてきたという。

一方で、この第六天は元来、秋元家が奉祀した屋敷神ともいう。江戸時代にはかなり大きな土地を持っていたので、その耕作地の片隅にこの天神を祀ったとも。

後に小作人たちが多く参拝するようになったので、明治の初め、村持ちの神社としたともいう。

区内にはかつて、七つの天神社、八つの第六天社があったとされ、今では所在不明なものがあるが、八第六の一つが当社ではないかとされる。

御祭神は、天神第六代坐榊皇大御神で、面足尊・惶根尊を祀る。戦災により社殿が焼失したが、戦後ただちに復興に着手し、本殿を再建した。

境内には、昭和39年（1964年）2月4日建立の由緒碑や、昭和2年（1927年）奉納の燈籠一対がある。

また、境内入口には「左　堀之内道」「右　ぞうしがや道」と刻まれた道標がある。

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