川島村の鬼門を守る神、戦前は賑わいも、神明氷川神社の境外末社
[住所]東京都中野区弥生町2-19-4
[電話]03-3381-7629 - 神明氷川神社

藤神稲荷神社(ふじがみいなりじんじゃ)は、東京都中野区弥生町にある神社。神明氷川神社の境外末社である。

創建年代は不詳。御祭神は宇迦之御魂神(倉稲魂命)。川島村の鬼門を守る神と伝えられ、氏子内外の篤い崇敬を集めていたという。

戦前は夜店などが出て賑わっていたが、昭和20年(1945年)5月の大空襲によって焼失した。昭和41年(1966年)、本殿を再建し、社務所を新築した。

現在の参集殿は、神明氷川神社の基金により、昭和42年(1967年)に再建された。隣地の返還に伴い、これら旧社殿の建て替えを含む再整備作業が進んでいる。

一説に、社号の藤神は「とうかん」と読まれたという。つまり、稲荷森(とうかのもの/とうかんもり)で、十日森・東關森と同意。もとは、藤神森と呼ばれたともされる。

境内には藤棚があり、大きな藤の木もあって、それが社名の由来になっているという。5月3日に藤まつりが開催され、お茶とお団子が振舞われ(100円)、当日限定御朱印もある。

境内には、明治44年(1911年)奉納のものと、昭和9年(1934年)奉納の手洗い鉢がある。銅製の神狐一対が安置されている。他に、やはり昭和9年奉納の燈籠一対がある。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、家内安全
藤神稲荷神社 東京都中野区弥生町
【関連記事】
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧