室町期に大宮を勧請、9月例祭で300年歴史ある「上高田囃子」奉納
[住所]東京都中野区上高田4-42-5
[電話]03-3319-8554

上高田氷川神社(かみたかだひかわじんじゃ)は、東京都中野区上高田にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

室町時代の享徳2年(1453年)、武蔵国一宮である大宮氷川神社を勧請・創建された。御祭神は須佐之男尊(素戔嗚尊)。上高田一円の鎮守として崇敬された。

長禄年間(1457年-1461年)、太田道灌が千代田城後の江戸城築城にあたり、しばしば当社に参詣し、松一株を献植したと伝えられている。

この松は目通り約4メートルの御神木となったが、昭和12年(1937年)に枯木となった。

江戸時代前期の正保年間(1645年-1648年)、代官野村彦太夫為重によって社殿の修復がなされた。別当は真言宗豊山派の東光寺だった。

『新編武蔵風土記稿』上高田村の条にも「氷川社」とあり、「東の方にあり。村の鎮守なり。本社は一間四方、拝殿2二間四方、東向にて前に鳥居を建つ」などとある。

大正11年(1922年)、氏子より土地の寄進を受け、社地を拡張した後、大正15年(1926年)10月に造営されたのが現社殿である。戦禍を免れた。

戦後になり、昭和29年(1954年)、神楽殿が造営されるなど、各種の復興整備が進められ、昭和63年(1988年)に社務所も新築した。

境内の入口には明治15年(1882年)造の一の鳥居、昭和13年(1938年)造の二の鳥居と、2基の明神鳥居が並ぶ。手水舎の水盤は幕末の文政4年(1821年)9月銘がある。

例祭は9月、現在は第2土・日曜日か。2日間に渡って「上高田囃子」が奉納される。300年ほどの歴史があり、中野区認定観光資源に認定されている。

また、3年に一度の本祭では屋根から台座まで総彫の宮神輿の渡御が行われる。子ども神輿・山車巡行の他、演芸・カラオケ大会なども開催される。

境内社に、天神社(菅原道真)・天王社(須佐之男尊)・稲荷社(宇迦御魂命)・八幡社(応神天皇)が合殿で祀られている。このうち、天満・八幡は『新編武蔵風土記稿』にも記載されている。

本殿脇には表忠碑やその副碑が建てられ、日露戦役出征者、日独戦出征者、満洲事変出征者、大東亜戦争で上高田に住し本籍を有する家族の英霊97柱の勲を称えている。

【ご利益】
厄災除け、無病息災、病魔退散、家内安全
上高田氷川神社 東京都中野区上高田
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