応神朝に熱田・伊勢・諏訪を勧請、9月秋分の日に圧巻の三国花火
[住所]長野県駒ヶ根市赤穂北割一区2827
[電話]0265-83-0939

大宮五十鈴神社(おおみやいすずじんじゃ)は、長野県駒ヶ根市赤穂北割一区にある神社。事前に連絡すれば、御朱印をご対応いただける。宮司がブログを開設しており、コメントも丁寧に応対している。

第15代応神天皇39年、尾張国熱田神宮より熱田大神の御分霊を迎えて奉斎したのが起源だという。

近隣で、現在は当社の兼務社である大御食神社も熱田社を勧請しているが、当社の場合、その翌年の勧請となる。大御食神社の創始者である御食津彦の子、瑞武彦によるとも。

応神天皇42年4月、伊勢国の神宮(伊勢神宮)より天照皇大神諏訪大社より建御名方命を迎え、相殿に祀り、伊鈴神社と称したという。

明治40年(1907年)6月25日には白山社を、明治41年(1908年)3月18日には伊勢宮・白髭社・春日社・八幡社・八劔社・日枝社(山王社)のいわゆる上穂8社を合祀。

以上を通じて、現社号に改称した。御祭神は下記の通り。熱田大神は宮簀姫命のことか。あるいは日本武尊も含まれるか。

熱田大神・天照皇大神・建御名方命・伊弉諾尊菊理姫命天児屋根命・誉田別尊・豊受姫命大鷯鷦命大物主命大山咋尊猿田彦神香具土神

上穂(うわぶ)は、江戸時代三州街道の上穂宿で、その後赤須村(あかずむら)と合併して赤穂町に、さらに中沢村・伊那村と合併して、現在の駒ヶ根市になった。

当社は、大御食神社とともに、市の両氏神と称される。

当社の例祭は9月秋分の日。大御食神社と同様、獅子練りが行われるが、当社の場合、それよりも手筒花火の数倍の大きさもある三国煙火による花火大会の方が有名。

境内に櫓を設置して、豪快に噴出させる。三国花火は丸太を刳り貫いた巨大な大筒花火。息を呑むような豪華なショーはまさに圧巻。

降り注ぐ火の粉にねじり鉢巻きに上半身裸になった氏子の競い衆が競うようにして火の粉のまっただ中へ飛び込んで行く、「大三国一」。

瑞穂の国(日本)・唐土(中国の昔の呼称)・天竺(インドの昔の呼称)の三国で最も優れている、というのが名称の起源だという。

打ち上げ花火とはまた違う、大筒花火の大迫力を間近で楽しもうと、当日は県内外からの多くの参拝者で賑わう。

当社の境内社に、元白山社境内の稲荷社、津嶋社、金刀比羅社、山神社、秋葉社、諏訪社、稲荷社、三島社八彦社合殿、松尾社、伊雑社・御鍬様・地主社合殿、天神社、青麻社がある。

大鳥居は、大正9年(1920年)の建立で、御影石は中田切川産、題字の揮毫は東郷平八郎による。

【ご利益】
無病息災、身体壮健、健康長寿、開運招福(公式HP。未整備のため宮司ブログがお勧め)
大宮五十鈴神社 長野県駒ヶ根市赤穂北割一区
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